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古くから国内一の霊峰といわれる富士山は、日本のシンボル的存在。日本人の多くが一度は登ってみたいと思うほど特別な山なんですよ。今回は世界遺産に登録され、より注目度が増した富士山の登山ガイドをお届け。

富士山って?

静岡県と山梨県にまたがる成層火山「富士山」。約1万年前の火山活動で形成された日本最高峰で、標高は3,776m。古くから噴火や溶岩流出を繰り返してきたため、恐ろしくも神秘的な、神が宿る山として畏れられてきました。噴火活動が沈静化した平安時代(794〜1185年)後期より、「遙拝」から「登拝」の対象として変化。円錐状に広がる美しい姿から、多くの芸術家にもインスピレーションを与えてきました。2013年には、富士山に宗教性、芸術性を見出してきた日本人の自然観・文化観が認められ、世界文化遺産に登録されました。

富士山って?

山梨県南都留郡鳴沢村字富士山

いつ登れるの?

5合目から山頂までの登山道が開通される、7月から9月上旬頃までが富士山登山のシーズン。ルートによって時期が異なりますが、いずれも7月中旬以降に登山者が増加します。残雪状況や気象情報などによって変更になることもあるので、出発前に公式ホームページをチェックしてからお出かけしてくださいね。

尚、山頂の火口の周りを一周することを「お鉢巡り」といいます。日本一の高さから見渡す景色は感動的な美しさ!お天気が良ければ北アルプスの槍ヶ岳まで見渡すことができます。また、自分の足で火口周辺を歩くことによって火口の大きさ、富士山のスケールの大きさも実感できますよ。

富士山を登るのにおすすめの時期

一番おすすめの時期は7月下旬~8月上旬、その中でも平日がベスト!7月下旬~8月上旬は梅雨明け後の高気圧の影響で快晴がとなる年が多く、最低気温も1年で最も高いのです。もう一点、天候と並んで混雑状況も気を付けたいポイントです。混んでしまうと、登山道の渋滞により多くの時間がかかり、山小屋も人であふれます。混雑する土日を避けて、なるべく平日に登りましょう。そしてこの時期にぜひ見ていただきたいのは、可憐な花を咲かせる高山植物。特に須走ルートでは森林限界まで樹林帯を進むので、高山植物を探しながら登ることができますよ。

必要な物・服装は?

富士山は火山砂利のため、底の薄い靴はNG。底が硬い登山靴やトレッキングシューズがマスト。靴の中に砂利が入らないハイカットのものがベストです。天気が急変しやすいため、雨具も必須。風も非常に強いので、耐久性の高い登山用のセパレートタイプのものをセレクトして。日の出前の山頂では真夏でも0℃以下になることがあるので、防寒着も忘れずに。速乾性の肌着やタオル、日よけの帽子、ヘッドランプなども必須。水分補給のための水や、手軽に食べられるチョコレートやクッキー、ナッツなどの行動食、ゴミを持ち帰るための袋も携帯しておきましょう。道に迷わないよう、登山地図やコンパスなども持参して。突発的な噴火などに備え、ヘルメットやマスク・ゴーグルなども用意しておくと安心です。もう一つ忘れてはならないのは、各ルートの登山口で登山計画書を提出すること。予定ルートやメンバー、持ち物、緊急連絡先などを記入します。万一の場合に捜索の範囲を限定することができます。

4つの登山ルート

山頂へ至る登山ルートは4つあり、それぞれに起点となる地点が異なります。ルートごとに標識の色が統一されているので、利用するルートのものを覚えておけば、分岐点などで別の道と間違うことはありません。各登山口へは、麓の主要駅から登山バス(路線バス)でアクセス可能です。

吉田ルート

最も登山者数が多く(2016年は151,969人)、混雑しやすいルートです。6合目まではほぼ平坦、7合目まではやや平坦なジグザグ道。その先の頂上までは岩場が続きます。登山口の売店が多く、当山道には山小屋も多数。救護所あり。標識は黄色。

登山口:富士スバルライン5合目(山梨県側)
所要時間:登り約6時間、下り約4時間

須走ルート

本8合目〜山頂区間は登山道・下山道とも吉田ルートと共用。7合目付近までは樹林帯内で比較的穏やかな道が続き、本8合目からは岩場になります。合目ごとに山小屋あり。吉田ルートと合流する本8合目以上は混雑します。救護所なし。標識は赤色。

登山口:須走口5合目(静岡県側)
所要時間:登り約6時間、下り約3時間

御殿場ルート

8合目付近まで緩やかな火山砂利の道が続きます。登山者数は最も少なく、混雑することはありませんが、最も距離が長く、日陰もないため熱中症に注意が必要。濃霧が発生すると道に迷う危険があるため、初心者は登山経験者と登るのがベター。新5合目付近から7合目まで山小屋なし。救護所なし。標識は緑色。

登山口:御殿場口新5合目(静岡県側)
所要時間:登り約7時間、下り約3時間

富士宮ルート

最も距離が短いルート。全体にやや岩場が多いのが特徴です。登山者数は吉田ルートの半数以下ですが、山頂付近では渋滞が発生することも。合目ごとに山小屋あり。救護所あり。標識は青色。

登山口:富士宮口5合目(静岡県側)
所要時間:登り約5時間、下り約3時間

富士山五合目の楽しみ方

宿泊施設や売店、レストランなどが並ぶ富士山の五合目は、山麓からシャトルバスやタクシーで気軽に来られる観光スポット。施設の多くは4月中旬~12月中旬頃まで営業しています。五合目に来たらまず訪れたいのは冨士山小御嶽(ふじさんこみたけ)神社。この神社でもらえる御朱印(神職にある人が神社の名前などを筆で書いてくれるもの)がおすすめです。力強い筆づかいで「冨士山」と書いてくれますよ。 参拝した後は「あまの屋」で「富士山めろんぱん」を。メロンの香りがするクッキー生地をまとったメロンパンは日本では一般的なパンですが、このメロンパンは富士山の形が特徴。山頂の溶岩石はココア味、降り積もる雪は粉糖で表現されています。最後に富士山五合目簡易郵便局へ寄って、木製の富士山型のはがきを購入するのもいいおみやげになりますよ。ちなみにここから投函した手紙には、富士山五合目だけの風景消印が押されます。

富士山のみどころ

頂上までは行けないけれど富士山の自然を楽しみたい、という方におすすめなのは五合目辺りを水平に歩く「御中道」。風雪に耐えるダケカンバやカラマツなどの林や、赤黒い石が地面を覆う荒涼とした場所など、様々な景色を楽しめます。ちなみに赤黒い石はマグマが噴火して空中で固まったもの。厳しい自然の中にある火山という、富士山本来の姿を知ることができるルートです。

山頂での楽しみ方

山頂でご来光(日の出)を見ることが目的の方も多いのではないでしょうか。地平線からゆっくりと昇る朝日の輝きは本当にパワフル!ご来光のあとは場所を変えて「影富士」もお見逃しなく。巨大な影が伸びていく様子は、登ってきた富士山の雄大さを改めて感じられます。まだ元気が残っている方は、富士山の火口を中心に90分ほどで一周できる「お鉢めぐり」にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。浅間大社奥宮と久須志神社に参拝して、富士山信仰の道筋をたどりましょう。吉田ルートの反対側ある剣ヶ峰は日本最高地点の石碑もあり、写真スポットにぴったり!また、山頂にも郵便局があり、はがきを出すと富士山頂だけの風景消印を押してもらえます。

山小屋の種類と予約方法

富士山にある山小屋は、仮眠を取るための簡易宿泊所です。宿泊者は夕食や朝食など、簡単な食事を頼むことができますが、設備は必要最低限。山では水は貴重なため洗面や手洗い用の水はなし。ほぼすべての山小屋が男女相部屋となっています。週末には人ひとりが横になれるスペースしか確保できないとこもあるほど混雑するので、インターネットや電話などでの事前予約が必須です。宿泊料金はほとんどの山小屋が一泊二食付きで8000円前後ですが、金曜や土曜など休前日は料金がプラスされます。

登山マナーを知っておこう

気持ちよく登山を楽しむために、守っておきたいルールやマナーがあります。最も気をつけたいのは「ゴミは捨てずに持ち帰る」ということ。また、動植物の採取や、溶岩・石の持ち出し、建造物や岩、石などへの落書きは法律により禁止されています。テントの設営やたき火もNG。美しい富士山を後世に引き継ぐことを目的とした「富士山保全協力金(1,000円)」への協力も、登山者としてのマナーのひとつです。

便利な「富士山フリーパス(Mt.Fuji Pass)」を利用しよう

富士山登山の際に便利なのが「富士山フリーパス(Mt.Fuji Pass)」。訪日外国人専用の周遊パスポートで、山梨・静岡の富士山エリアで運行する路線バスや富士急行線の交通機関が乗り放題になります。また、周辺の観光施設の入場券がセットになっているのもうれしいポイント。1日券〜3日券まで用意しているので、予定に合わせてセレクトできます。

価格:大人5,500円〜10,000円、小人2,750円〜5,000円
発売場所:大月駅、河口湖駅、富士山駅、旭日丘バスターミナル、御殿場駅、三島駅、新富士駅、富士宮駅の富士急窓口 ※購入時にパスポートの提示が必要

便利な「富士山フリーパス(Mt.Fuji Pass)」を利用しよう

富士山へのアクセス

東京からは、新宿から高速バスに乗り2時間半で富士山五合目まで着きます。料金は片道2,700円。大阪・京都からは、夜行バスに乗り、10時間(京都からは9時間)で富士山駅へ。そこから再びバスに乗車し、終点の富士山五合目で降車します。夜行バスが片道8,700円(京都からは8,200円)、富士山五合目までは片道1,540円です。

いかがでしたか?富士山を登る際には、事前にこの記事をチェックして十分に準備を整えてくださいね。

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

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