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【芸者・芸妓・舞妓】それぞれの違いや歴史、会える場所まで徹底ガイド!

神秘的な化粧と美しい着物、艶やかな姿で魅了する芸者や舞妓。外国人の皆さんにとって彼女たちは日本の美を代表するような存在として広く知られていることでしょう。ですがそれぞれの違いや歴史などをご存じない方も多いのでは?今回は彼女たちについてのあれこれを徹底解説します!

それぞれの定義とは?

日本人でもそれぞれの定義を明確に答えられる人は少ないと思われる「芸者・芸妓・芸子・舞妓・舞子」。まずは、それぞれの違いを簡単に説明していきましょう。

芸者・芸妓・芸子とは

いずれも大きな違いはなく、三味線や舞、唄などの芸を酒席で披露してゲストを楽しませるほか、茶道・華道などの修行を積んだ「芸達者な女性」のことを指します。呼び名については明確な定義は定められていないものの、一般的な考え方としては「地域によって変わる」とされ、京都以外の地域では「芸者(geisha)」、京都では「芸妓」または「芸子」と書いて読み方はいずれも「げいこ(geiko)」と呼ぶのがポピュラー。「芸妓」と「芸子」の区別は微妙で、京都でもお店によって違いがあります。また、「芸妓」は「げいぎ(geigi)」と読むことも。いずれにしても基本的にはすべて同義と考えて良いようです。

※以下、この記事内では便宜上「芸者」に統一して表記します。

舞妓・舞子とは

舞妓・舞子の「舞」という文字は「踊る」という意味。その名の通り、舞妓・舞子は主に舞を披露して酒宴を盛り上げる存在です。芸者や芸妓・芸子との違いは、20歳以下など若手が主体となっている点。その道を志してから5〜6年程度の時間をかけて、三味線や唄、茶道・華道など芸を修めるほか、行儀作法やお座敷での振る舞いも修行を積んだ上で、やっと芸者や芸子・芸妓になれる修行中の身です。また、「舞妓」と「舞子」はほぼ同義で読み方も同じ「まいこ(maiko)」ですが、「妓」は「女」という意味を持つため、同じ若手の中でもより年若の者を「舞子」、より経験を積んでいる者を「舞妓」と区別するという考えもあるようです。関東では、芸者になる前の見習い中の若い女性のことを「半玉(はんぎょく(hangyoku))」と呼んでいます。

※以下、この記事内では便宜上「舞妓」に統一して表記します。

芸者と舞妓の仕事

先述したように彼女たちは、宴や遊興の場において、優雅な演舞などを披露してゲストを楽しませるのが主なお仕事。もちろん合間にはお酒をついだり、話し相手になってくれるほか、伝統的なゲームのような遊びで楽しませてくれる、いわば「おもてなしのプロ」です。また、国際交流やセレモニーが行われる場で舞を披露するなどして日本の伝統文化を伝えていくのも、彼女たちの大切な役割です。

芸者と舞妓の歴史

現在から遡ること約300年前、有名な「八坂神社」が位置する京都・東山周辺にあった「水茶屋」というお店が起源。「水茶屋」とは、神社仏閣への参拝客や旅人にお茶をふるまっていたお店のことで、そこで働いていた女性たち「茶汲女」が、芸者と舞妓のはじまりです。はじめはお茶や団子を提供していましたが、時とともにお酒や料理が加わっていき、それらを運んでいた娘たちが歌舞伎のお芝居をまねて、三味線や踊りを披露するようになっていったと言われています。

日本各地に残る花街

「花街(かがい(kagai)、はなまち(hanamachi))」とは、芸者や舞妓が住んでおり、なおかつ彼女たちと遊ぶことのできるお店が集合している街のこと。ルーツは江戸時代(1603年〜1867年)に遡り、かつては全国各地に存在していましたが、現在はその数を大きく減らしています。現在残っている花街で有名なのは、「京都(祇園甲部・先斗町(ぽんとちょう)・上七軒など)」と「東京(新橋・赤坂・浅草など)」。そのほかにも、兵庫・神戸、石川・金沢、愛媛・松山などのエリアにも花街が残っています。

芸者と舞妓のメイクアップの違い

純白の肌に紅色の唇が鮮やかに映える、芸者や舞妓。どちらもベースメイクは、歌舞伎役者と同じ、水で溶いた「おしろい」を使用。ハケとスポンジで顔に塗布し、襟足や背中にも塗っていきます。そして、そのあと施される目元や口元のメイクで芸者と舞妓の違いを出していくのが一般的ですが、化粧のルールは花街によって若干の違いがあるようです。また、紅は唇だけでなく目尻や眉に入れることもあります。

芸者のメイクアップ

眉やアイラインはシャープに描き、口紅は舞妓よりも色味を濃く輪郭を大きめに引くのが芸者のメイク。舞妓に比べて大人の女性らしさや艶っぽさを押し出します。

舞妓のメイクアップ

芸者に比べて幼さやかわいらしさを押し出すのが舞妓のメイク。デビューしてから1年目の舞妓は、下唇にしか口紅をつけることができません。上下の唇に紅をつけている舞妓は2年目以降の「お姉さん舞妓」ということになります。

芸者と舞妓の見た目の違い

メイク以外には、他にどんな違いがあるのか説明していきたいと思います。

髪形の違い

舞妓の場合、「自毛」で髪を結い上げます。経験年数に応じてスタイルが決まっていますが、お祭りなど大切な行事の際には特別な髪形に結い上げます。また、さまざまなかんざしで華やかさを演出するのも特徴。対する芸者は自毛ではなく、飾りのほとんどないかつらをかぶるのが習わしです(画像は芸者)。

装いの違い

着物については、舞妓は「振袖(未婚の若い女性が着用する袖の長い着物)」で、比較的華やかなデザインのものを着用します。また、京都の舞妓のみ「だらりの帯」と呼ばれる、5m以上もの長さ・約6kgもの重さのある帯を身につけます。一方の芸者は、舞妓に比べて黒などの落ち着いた色や、無地または大人っぽい柄の着物を着用。また、履き物は、芸者が下駄やぞうりを履くのに対し、舞妓は底の高い下駄を履くという違いもあります(画像は舞妓)。

芸者や舞妓はどこにいるの?

芸者や舞妓は通常「置屋」と呼ばれるお店に住み込み、そこに所属する形をとっています。そして、昼間は芸などの稽古に励み、夜になると「お座敷(またはお茶屋)」と呼ばれる宴会場や料理屋に出向いてゲストをもてなすのです。彼女たちに偶然出会える可能性があるのは、先述した花街エリアの夕方から夜にかけての時間帯。ただし、確率としてはあまり高くはありませんし、会えても急いで歩いていることが多いのでご注意を。面と向かってきちんと会うには、やはり「お座敷遊び」を体験するのがベストです。

出会った時に気を付けるべきマナー

先述した通り、彼女たちに偶然出会うことがあっても、基本的には稽古やお座敷の合間であり、あくまでも「忙しい身」であることをお忘れなく。無理に引き留めたり、帯や着物、もちろん身体などに触るのもNGです。また、もっとも意識しておきたいマナーが「写真撮影」に関すること。多くの日本人は、他人に一方的に写真を撮影されたり、SNSにアップされたりすることに抵抗を感じます。道で出会った時にはもちろん、お座敷遊びの最中であっても、かならず彼女たちの同意を得てから写真を撮るようにしましょう。

お座敷遊びとは?

「お座敷(お茶屋)遊び」とは、宴会場である「お座敷(お茶屋)」で、芸者・舞妓と一緒にお酒や食事、演舞などの余興を楽しむことの通称。かつては限られたゲストのみが楽しめる格式の高い世界というイメージでしたが、近年では、翻訳ガイド付きの訪日観光客向けお座敷体験プランも数多く展開されるなど、誰にとっても身近に楽しめるようになりました。もちろん男性だけでなく女性も楽しむことができます。

京都を訪れる観光客におすすめの芸者・舞妓体験はコレ!

ここまでの記事を読んで、芸者・舞妓により興味を持たれた方は、日本の花街の中でもっとも有名な場所「京都」を訪れてみてはいかがでしょうか?京都には、芸者・舞妓にまつわるさまざまな体験ができるお店などが目白押し。お座敷遊び体験はもちろん、メイクや着付けなどをしてくれて芸者・舞妓に変身できる写真スタジオなどもあるんです!この見出しでは、おすすめのスポットをご紹介します。

芸者・舞妓になりきろう!「舞妓体験STUDIO夢工房」

京都市内に3店舗を構える写真スタジオです。さまざまな変身願望を形にしてくれますが、おすすめは「舞妓プラン」。プロのアーティストによるメイクアップ・着付け・フォトシューティングが含まれる2時間〜2時間半程度の内容です。その日のうちに撮影データをもらえるのもうれしいですね。変身後は自分のカメラでも撮影OK(撮影可能なスペース内のみ)です!

舞妓プラン料金:
2019年9月30日(月)までは10,800円(税込)/1名あたり
2019年10月1日(火)からは11,000円(税込)/1名あたり
言語対応:英語、中国語

芸者・舞妓になりきろう!「舞妓体験STUDIO夢工房」

京都府京都市下京区南町511 夢工房ビル

芸妓・舞妓による舞踊公演「都をどり」

京都の花街のなかでも最大の規模を誇る「祇園甲部」の芸妓・舞妓による舞踊公演が「都をどり」です。開催されるのは毎年4月1日からの約1カ月間。春・夏・秋・冬、そして再び春の情景を舞い表す全8景の一幕仕立てで、約1時間の華やかな舞台を楽しむことができます。会場は、本拠地である「祇園甲部歌舞練場」が(2019年現在)耐震改修中のため、2020年の公演は「南座(通常は歌舞伎の公演などを行っている施設)」に舞台を移して開催予定です。イヤホンガイドによる英語解説あり。

2020年の公演:詳細未定
料金(予定):1等観覧券5,500円(税込)、2等観覧券4,000円(税込)

芸妓・舞妓による舞踊公演「都をどり」

京都府京都市東山区四条大橋東詰

舞妓とお座敷遊びが楽しめる!「日本料理 祇園 べんがら」

元お茶屋の外観を残した建物で、お座敷遊びを体験できる日本料理のお店。祇園の舞妓を迎えて、お酌をしてもらったり会話を楽しんだり、舞の観賞や簡単なお座敷遊び(ゲーム)などを楽しめるほか、季節のコース料理を堪能できます。基本は4名以上での対応となり、早めの予約がおすすめです。

料金例:
「お得な5:00 pm開始プラン」10,000円(税込)~15,000円(税込)
「6:00 pm 〜 8:00 pmプラン」18,000円(税込)~23,000円(税込)

舞妓とお座敷遊びが楽しめる!「日本料理 祇園 べんがら」

京都府京都市東山区八坂新地富永町107

お座敷体験プランがある旅館「祇をん 新門荘」

京都の花街エリア・祗園花見小路で、創業70年以上の歴史をもつ旅館「祇をん 新門荘」。ここでは誰でも気軽に楽しめるお座敷体験プランを展開しています。舞妓にお酌をしてもらいながら、彼女たちと会話を楽しみ、和食のコース料理(7〜10種類の季節の料理)を堪能。最後には舞を1~2曲鑑賞できるという内容です。基本的には日帰りプランですが、追加料金を支払えば宿泊もできます。

宴会料金例:2名から利用可能/1名あたりの料金 33,480円(税込)〜 ※舞妓は1名

お座敷体験プランがある旅館「祇をん 新門荘」

京都府京都市東山区祇園花見小路新門前

芸者や舞妓が題材の映画

小説・漫画など数多くの物語の中にもしばしば登場する、芸者や舞妓。今回は、特に有名な2つの「映画」作品にフォーカス。その内容を簡単にご紹介します。

SAYURI(2005年公開のアメリカ映画)

貧しさから置屋で働くことになったひとりの少女が、運命に翻弄されながらもたくましく生き抜き、一流の芸者になるまでをつづった物語。主人公の芸者「さゆり(SAYURI)」を人気女優チャン・ツィイーが演じています。見どころは、斬新な手法で描かれた日本の伝統美。豪華絢爛なシーンの数々は必見です。スティーブン・スピルバーグ製作総指揮、ロブ・マーシャル監督(「シカゴ」など)。出演は渡辺謙、コン・リーなど。

舞妓Haaaan!!!(2007年公開の日本映画)

TVドラマや映画など日本で数々のヒット作を手がけている宮藤官九郎がメガホンをとった人気作です。主人公は、熱狂的な舞妓オタクながら、いまだお座敷遊びを経験したことのないサラリーマン・鬼塚。ある日、東京から京都支社への転勤が決まったことをきっかけに彼の欲望は大暴走!「京都で舞妓と野球拳(※)をしたい」という夢のために、人生のすべてをかける彼の姿をハイテンションに描いた爆笑コメディです。出演は阿部サダヲ、柴咲コウなど。

(※)歌い踊りながらじゃんけんをする宴会芸

いかがでしたか?今回の記事を読んで、芸者・舞妓への興味がより深まった方は、ぜひ京都などに足を運んで、実際の彼女たちに会いに行ってみてくださいね!

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

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