
- 2019.09.06
- すなっち
ここがヘンだよ!日本の道路標識!意味や種類を徹底解説!
訪日観光客によるレンタカードライブが増えています。日本の道路を運転する際に注意したいのは、世界基準とは違う道路標識を適用していることです。日本のドライブを安全に楽しむうえで知っておきたい道路標識を解説します。
国連標識と違う日本の道路標識
日本の道路標識の中で、とくに訪日観光客を悩ませるのは「止まれ」の標識です。色は同じでも日本は逆三角形で「止まれ」、世界標準であるウィーン標識条約では八角形で「STOP」と表記されています。訪日観光客にとっては「止まれ」の文字が読めない場合が多いため問題視されています。
日本もかつては八角形の標識を使っていましたが、条約締結前に視認性が高い理由から当時のドイツの標識と同じく逆三角形に変更してしまった経緯があります。
他にも、とくにアメリカ人が間違えやすいのが「徐行」の標識。アメリカの「YIELD(相手に道を譲れ)」の標識とよく似た逆三角形であるため、その形から誤解してしまう場合もあります。


要注意!日本人もわかりにくい道路標識
訪日観光客だけでなく、日本人ですら悩んでしまう道路標識もあります。とくに多いのは長文の補助標識です。時間によって通行条件が変わるなどの内容が表記されていますが、運転しながら瞬時に判断するのは難しく、日本語を勉強している訪日観光客はもちろん、日本人でも理解が難しい場合があります。
日本では「青看板」と呼ばれる行先表示の看板も、東京などの大都市では1つの看板に地名などがたくさん表記されているため、目的地への方向を正確に把握するのは難しく、カーナビが必要不可欠です。
他にも、道路に直接標識が描かれる場合もあるうえ、日本語表記のため何を意味しているのか分からなければドライバーの不安をあおります。訪日観光客のドライブには、日本人でも完全理解が難しい道路標識が大きな壁になっています。


最低限抑えておきたい日本の道路標識
日本でドライブを楽しみたい方のために、最低限覚えておきたい基本の標識を紹介します。
車両進入禁止
赤く丸い形に白い横線は「車両進入禁止」。進入してはいけない道路に設置してあり、一方通行道路の出口によくあります。

指定方向外進行禁止
青い丸形看板に、白い矢印は「指定方向外進行禁止」。矢印の方向以外に進んではいけないことを示す標識です。

駐車禁止と駐停車禁止
赤丸中央が青地で、赤の斜線が引かれていると「駐車禁止」。ただちに発進できる場合をのぞき、車を停止させてはいけません。
斜線ではなく、赤で×印になっていると「駐停車禁止」。危険を防止するため以外では、たとえ一瞬であっても、その区間で車を停止させることはできません。


通行止めと車両通行止め
白地の赤丸の中に、赤で×印が書かれた標識は「通行止め」。車や二輪車はもちろん、歩行者も通行できないことを示す標識です。
白地の赤丸の中に、赤で斜線が書かれた標識は「車両通行止め」。こちらは歩行者は通行できますが、車や二輪車は通行できません。


最高速度
白地の看板で、赤丸の中に青で数字が書いてあるものは、走行中の道路の「最高速度」をあらわします。標識に書かれている速度以下で通行する必要があります。単位はすべてkm/hです。

踏切あり
黄色のひし形で、中に鉄道車両が書いてあるものは「踏切あり」。進行方向前方に踏切があることを示す警戒標識です。信号機が設置されているときなどの例外は除いて、基本的には踏切手前では一時停止して、安全を確認しなければなりません。

道路標識が変わる!?
日本は今、2020年に開催される東京オリンピックに先駆けて、訪日観光客が快適な旅をできるように、さまざまな準備が進行中です。
道路標識に関しても改善の取り組みが進められています。前半で取り上げた「止まれ」「徐行」の標識には、それぞれ「STOP」「SLOW」の英語表記が追加されます。
また、地名などに併記されたローマ字表記を、英語で通じるように見直しつつ、見やすいように表記も大きくするように改善。路線名には必要に応じて路線番号も表記し、道を知らなくとも目的地までたどり着けるように改善されていきます。
しかし、日本全国の道路標識をすべて変えるには莫大な予算と10年の歳月が必要であるため、標識整備は訪日観光客が多い地域から優先的に行われていきます。2020年の東京オリンピックには間に合わないものの、いずれは訪日観光客が、日本の交通ルールを熟知せずとも日本全国を気軽にドライブできるようになるでしょう。

日本には世界標準とは違う道路標識や、日本人でも理解が難しい道路標識があります。現在、2020年東京オリンピックに向けて改善されつつあるため、訪日観光客が日本全国をドライブできる日も遠くないでしょう。
※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。
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