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お札のこの人は誰?風景はどこ?紙幣で日本の文化と歴史を知ろう!

キャッシュレス決済の普及で、現金をあまり持ち歩かない方も増えています。しかし、日本を訪れた際にぜひ注目してほしいのが紙幣です。偽造防止の精緻な印刷技術もさることながら、デザインには日本の歴史と文化が凝縮されています。デザインを通して日本の新たな一面を知ってくださいね。

現在発行されている紙幣は4種類

日本で現在発行されている紙幣は4種類。「10000円札」「5000円札」「2000円札」「1000円札」があります。
紙幣を手にしたら、まず表面を触ってみてください。額面が書かれている部分や下の両隅あたりにざらざらとした感触があるはずです。これは、インクを高く盛り上げる特殊な印刷方法が使われているためで、偽造防止のほか、目の不自由な方が触って紙幣だと分かるようにする目的があります。真ん中にある透かしも偽造防止のための工夫で、紙の厚さを変えてあり、表面がデコボコしています。
偽造防止策は他にもあります。紙幣を少し傾けてみてください。角度を変えて見ると文字や模様が浮き上がる部分があります。
紙幣を手にしたら、よく観察してみてくださいね。

現在発行されている紙幣は4種類

紙幣のデザインは歴史上の人物と文化財

日本の紙幣のデザインには歴史上の人物や文化財が使われています。選ばれる人物は、政治経済や学問、文化の各分野で活躍した人ばかり。文化財も日本で広く知られているものが選ばれています。
それでは、各紙幣に描かれた人物や文化財を紹介していきましょう。

10000円札は福沢諭吉と平等院鳳凰堂

表面:福沢諭吉(1835年1月10日生~1901年2月3日没)、啓蒙思想家・教育者
日本が武士の時代に別れを告げ、近代化の道を歩み始めた明治時代(1868年~1912年)、人材育成に取り組んだ人物です。福沢が創設した慶応義塾大学は、日本有数の私立大学となりました。国際社会の中の日本について考え、これを日本人に啓蒙した人物でもあります。

裏面:鳳凰(平等院鳳凰堂)
鳳凰は、古代中国の伝説上の霊鳥のことで、日本には仏教の伝来と共に伝えられたといわれています。良いことが起きるときに飛来するとされます。
デザインのもとになったのは、京都府宇治市にある寺院「平等院鳳凰堂」の屋根に据え付けられていた鳳凰像。平等院は約1000年前、政治の実権を握った貴族によって建てられました。

平等院

京都府宇治市宇治蓮華116

5000円札は樋口一葉と燕子花図

表面:樋口一葉(1872年5月2日生~1896年11月23日没)、小説家
福沢諭吉と同じ明治時代の女流作家です。若くして作品が認められましたが、24歳で肺結核のため亡くなります。彼女の活動期間は約1年半と短いものでしたが、その悲劇性もあいまって、今も根強い人気があります。少年少女の心の成長を描いた代表作『たけくらべ』は今でも親しまれています。

裏面:尾形光琳『燕子花図』
金箔を背景にリズミカルに5月を代表する花の燕子花(カキツバタ)を配置した『燕子花図』は、江戸時代(1603年~1868年)を代表する画家・工芸家の尾形光琳により約300年前に描かれました。見る者の心を躍らせるこの作品は、現代に至るまで多くの絵画やデザインに影響を与えています。東京の根津美術館で見ることができます。

根津美術館

東京都港区南青山6-5-1

1000円札は野口英世と富士山

表面:野口英世(1876年11月9日生~1928年5月21日没)、医師・細菌学者
東北地方の貧しい農家に生まれ、努力と苦労を重ねて世界的な細菌学者になったのが野口英世です。苦労話だけでなく破天荒なエピソードも多い人物で、彼の伝記は笑いなしでは読めないほど。世界中で研究を行っていましたが、アフリカで黄熱病の研究中、51歳でこの世を去りました。

裏面:富士山
湖面に映る富士山は「逆さ富士」と呼ばれ、滅多に見られないことから昔から縁起の良い景色とされています。1000円札の逆さ富士は、写真家の岡田紅陽が山梨県本栖湖で撮影した写真をもとに描かれました。

中ノ倉峠展望地

山梨県南巨摩郡身延町中ノ倉川尻2926

2000円札は守礼門と源氏物語絵巻

2000年のミレニアムと沖縄サミット(主要国首脳会議)の開催を記念して発行された2000円札は、きわめて流通量の少ない紙幣です。巡り会えたらとてもラッキーですよ。

表面:守礼門
現在の沖縄県には1429年から1879年まで「琉球王国」がありました。琉球王国時代の王宮、首里城の入り口に建てられた門が守礼門です。1530年ごろにはあったと言われています。現在の守礼門は1958年に再建されたものです。

裏面:『源氏物語絵巻』「鈴虫」の一場面
今から約1000年前に女流作家の紫式部が書いた長編小説が『源氏物語』です。2000円札に描かれている右側の男性が主人公である貴族、光源氏。左側が光源氏の運命の女性である藤壺との間に生まれた冷泉院です。右下からは作者の紫式部がこっそりのぞいています。

守礼門

沖縄県那覇市首里寒川町1

2024年から新デザインに

2024年から紙幣は一新。3紙幣が刷新されるのは、なんと20年ぶりです。残念なことに2000円札は流通量が少ないことから、デザインはそのままのよう。
新しい紙幣にデザインされる人物と建物も発表されていますので紹介しましょう。

10000円札は渋沢栄一と東京駅丸ノ内本屋

表面:渋沢栄一(1840年3月16日生~1931年11月11日没)、実業家
日本の近代化が進んだ明治時代、経済発展の礎を築いたのが渋沢栄一です。官僚として財政改革を行い、退官後は東京証券取引所や国立第一銀行の設立に携わります。彼は利益だけでなく、社会の役に立つ企業こそが大切だと説き、この志は多くの大企業の創始者に影響を与えました。

裏面:東京駅丸ノ内本屋
日本を代表する建築家の辰野金吾が設計し、1914年に完成しました。レンガ造りの重厚な建物です。現在も駅舎として使われ、国の重要文化財に指定されています。

5000円札は津田梅子と藤

表面:津田梅子(1864年12月31日生~1926年8月16日没)教育者
まだ女性が勉強に励むことが一般的ではなかった約150年前の日本。津田梅子は2度、アメリカに留学し、日本の女子教育に生涯を捧げることを誓います。彼女が設立した女子英学塾(現・津田塾大学)は、日本のトップクラスの女子大学となりました。

裏面:藤
日本を代表する5月の花。マメ科の植物で垂れ下がった淡い紫色の花が一般的です。昔から日本人に愛され、その美しさは絵画やデザイン、歌や踊りのモチーフによく用いられています。

1000円札は北里柴三郎と「富嶽三十六景」神奈川沖浪裏

表面:北里柴三郎(1853年1月29日生~1931年6月13日没)医師・細菌学者・実業家
北里柴三郎は日本を代表する医学者の1人です。ペスト菌を発見したり、破傷風の治療法を確立したりしたことから、日本細菌学の父といわれています。同じく細菌学者で現在の1000円札のモデルの野口英世は彼の研究所に勤務した経験があります。北里は研究活動だけでなく、現在の10000円札のモデルの福沢諭吉が設立した慶応義塾大学の医学部設立にも尽力しました。

裏面:葛飾北斎「富嶽三十六景」神奈川沖浪裏
富士山を様々な地域と角度から描いた浮世絵「富嶽三十六景」は、有名な浮世絵作家・葛飾北斎の代表作です。1831年から1835年ごろに発表されました。中でも特に有名な「神奈川沖浪裏」が新しい1000円札のデザインに選ばれました。

日本紙幣がもっと身近になる2つの博物館

もっと日本紙幣を知るなら、以下の博物館がいいでしょう。どちらも東京駅から電車で30分以内。入館は無料です。

日本銀行「貨幣博物館」

紙幣だけでなく貨幣に関することなら、日本銀行金融研究所貨幣博物館が一番。貨幣の歴史や文化も学べます。

日本銀行金融研究所貨幣博物館

東京都中央区日本橋本石町1-3-1 日本銀行分館内

国立印刷局「お札と切手の博物館」

紙幣だけでなく切手の歴史も知るなら、お札と切手の博物館をお勧めします。偽造防止の技術を紹介する展示もあり、科学的な面からも紙幣を知ることができます。

国立印刷局お札と切手の博物館

東京都北区王子1-6-1

紙幣のデザインになった人物や文化財を詳しく知ると、日本人が何を大切にし、何を美しいと感じるのかが、きっと見えてくるはずです。ぜひ、紙幣のデザインゆかりの地に、1カ所でも足を運んでみてくださいね。

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

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