
古くから日本各地でつくられてきた郷土玩具。地域の風習や信仰と結びついたそれらの玩具は、どれも郷土色豊かで種類も豊富なんですよ。そこで今回は、日本で買うべき郷土玩具を5つご紹介します。
1. チャグチャグ馬コ(岩手)
「チャグチャグ馬コ」とは色とりどりの装束をまとった約100頭の農耕馬が行進するお祭り。岩手・滝沢市から盛岡市中心部までの約13kmを、「チャグチャグ」と鈴の音を響かせながら巡行します。古くから馬の産地として知られる南部盛岡地域ならではのお祭りで、このような形式の祭りは世界的にも例がないといわれています。その祭りにちなんだ郷土玩具もチャグチャグ馬コの名で親しまれています。彩色された木彫りの馬で、本物同様華やかに着飾り鈴の音を響かせます。

2. 赤べこ(福島)
福島・会津地方を代表する郷土玩具「赤べこ」。和紙で作られる張り子の牛で、ゆらゆら揺れる首と愛らしい顔立ちが特徴です。その由来は、平安時代(794〜1185年)に蔓延した疫病を払ったとされる赤い牛。県内には、赤牛伝説のモデルとなった牛の石像が残されているお寺もあるんですよ。厄除けのお守りとして重宝されており、赤べこを持つ子どもは災難から逃れられるといわれています。

3. 犬張子(東京)
「犬張子」は、江戸時代より安産や子どもの成長を祈願するお守りとしてつくられるようになった東京の郷土玩具。子だくさんでお産が軽いということから、犬がモチーフになっています。「でんでん太鼓※」や「竹の笊」を背負っており、それぞれに異なる意味が込められています。でんでん太鼓は、太鼓の両面で音を鳴らすことにちなみ裏表のない素直な子に育つように。竹の笊は、「ドッグ」を意味する「犬」という漢字に竹かんむりをのせると「スマイル」を意味する漢字「笑」に似ることから一生笑って過ごせるように、という願いが込められています。
※小さな太鼓に柄をつけ、左右に鈴や玉などのついたひもを垂らした子どもの玩具。柄を振ると玉などが太鼓をたたいて鳴る

4. 加賀八幡起上り(石川)
「加賀八幡起上り」は、石川・金沢の郷土玩具。子どもの健康や多幸を願い、八幡宮のご祭神が生まれたときの真紅のおくるみ姿になぞらえてつくられたものが由来といわれています。型に和紙を張り、胡粉、朱を塗り、松竹梅を描いた愛らしい姿が特徴。型の底に台座が入っており、何度倒しても起き上がることから「七転び八起き」の縁起ものとして有名。開運や厄除けのお守りとして、結婚、誕生、開店祝いなどに用いられています。現在は赤以外にも、さまざまな色が揃っているんですよ。
5. 金魚ちょうちん(山口)
赤と白の胴体とパッチリと黒い眼を開いたおどけた顔が特徴の「金魚ちょうちん」は、山口の代表的な民芸品。約150年前に、青森の「ねぶた(竹,木,針金,紙などで作った大きな灯籠)」から着想を得て、伝統織物「柳井縞」の染料を用いてつくられたのが始まりと伝わっています。竹ひごで骨格を組み、障子紙を張り合わせてつくられたもので、古くは家々で大人がつくり、子どもに与えていたもの。お祭りなどで、子どもたちが中にロウソクの灯りをともして歩いていました。

いかがでしたか?このほかにも、全国各地には多種多様な郷土玩具がたくさん。郷土玩具づくり体験ができるところも多数あるので、チェックしてみてくださいね。
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