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世界的ブーム!芸術的な美しさに魅せられる「盆栽」の世界

今や世界的なブームになっている日本の伝統文化「盆栽」。でも、そもそも盆栽ってどんなものなんでしょう?そこで今回は、小さな世界に込められた盆栽の魅力を余すことなくご紹介します。

2017.12.26
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盆栽って?

鉢で植物を育て、その姿の美しさを楽しむ「盆栽」。鉢植えは単に植物の花香や葉色などの美しさを観賞するものですが、盆栽は仕立て方によってさまざまな自然の風景をミニチュア化して表現可能。枝や幹などに手を加え、山野の優美さや岸壁の荒々しさ、荒野の虚しさ、朽ちゆくものの美しさなどを連想させる芸術品です。自然の一部を切り取り、省略や誇張によって表現されたその世界には、閑寂なもののなかに美しさを見いだす日本的な美意識が感じられます。


盆栽の歴史

盆栽の期限は、遡ること約2,500年。古代中国で「盆景」と呼ばれ、貴族階級が嗜んでいたとされています。それが日本にもたらされたのは平安時代(794〜1185年)から鎌倉時代(1185〜1333年)にかけて。江戸時代に活躍した三代将軍・徳川家光は熱心な愛好家であったといわれており、皇居にある大道庭園には彼が育てた樹齢約600年もの松の盆栽が今なお現存しています。
盆栽文化は、江戸時代(1603〜1867年)に貴族階級のみならず武家階級や庶民の間にも浸透。その頃までは見た目の珍しさを競っていましたが、明治(1868〜1912年)以降に自然の景観を重視した「自然盆栽」へと移行。独自の美的感覚が確立されていきました。


木の種類

盆栽には、さまざまな植物が取り入れられています。代表的なものはクロマツやアカマツ、ゴヨウマツをはじめとする松柏類。そのほかにも、ケヤキやモミジなどの葉物類、サクラやウメといった花物類、シダなどの草物類や果実をつける実物類も用いられます。外来樹種やサボテン、多肉植物などでもOK。樹種ごとに適した樹形や仕立て方がありますが、どんな植物でも盆栽として楽しむことができるんですよ。



盆栽の形

樹形はそれぞれの樹種の性質をよく理解して、その樹に適した形につくるのが重要です。盆栽は自然の趣を表現するものなので、まっすぐ伸びるスギを無理に曲げたり、マツを一直線につくったりするのはNG。風向きや地形など、自然環境によって形成された樹木の姿を表現します。
樹形には特徴別にそれぞれ名称がついています。たとえばまっすぐに立つ「直幹」。これは、無風の状態で育った樹を表しています。幹が傾いた「斜幹」は一方向から吹く風を受けながら育った樹、垂れ下がった形状の「懸崖」は高山や海岸沿いの断崖に生える植物を表現。そのほかにも、数多くの樹形があります。



気軽に盆栽を楽しむには?

「盆栽にチャレンジしてみたいけど、大変そう…」という方には、最高20cmほどの樹高で楽しむ「小品盆栽」がおすすめ。大型盆栽は仕立てるのに時間がかかったり、場所をとったりしますが、小品盆栽なら短時間・省スペースで育てられます。始めるには、小さな苗とそれに合った鉢、土を用意すればOK。丈夫な常緑樹を選ぶと育てやすいです。また、樹木や草花を植え込んだ土を球体にして、苔を貼り付けた「苔玉盆栽」も人気。小さくても、葉や枝を整えていけば美しい盆栽に仕立てることができますよ。



いかがでしたか?自然のなかで生きる植物の姿を再現し、その美しさを愛でる盆栽。見るだけでも十分楽しめますが、興味のあるかたはぜひ実際に育ててみてくださいね。

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

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Writer: nomura

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