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日本文化に触れる!知っておきたい和楽器12選

日本には独特の音色を奏でる伝統的な楽器が多数存在します。日本で生まれたものもあれば、中国などから伝来し、日本独特の美意識や感性により変化・発展を遂げたものもあります。今回は中でも代表的な12の楽器をご紹介!

1. 琴

まず最初にご紹介するのは弦楽器「琴」。多くの種類があり、形状や仕組みによって区別されています。有名なのは、日本固有の「和琴」や、中国から伝わった「箏」など。その多くは木製の胴体に弦が張られたもので、指にはめるピック状の道具、または指・手の爪を使って弦をはじいて音を奏でます。なかでも「和琴」は、古くは貴族たちに愛好され、娯楽にも用いられていたものですが、平安時代(794年〜1185年)以降は、神を祭る行事・祭事専用の楽器となりました。現在では主に「雅楽(古来、宮廷・寺社などで行われてきた音楽・舞)」を行う際に用いられます。

2. 大正琴

「琴」といっても先ほどご紹介したものとは違い、ギターのようなユニークな見た目をしている「大正琴」。1912年(大正元年)に発明された楽器で、日本の笛の名手が海外へ演奏旅行に出かけた際に、西洋楽器から大いに刺激を受け、なんとタイプライターをヒントに音階ボタンを付けたそうですよ!
日本古来の楽器の弦は絹糸なのに対して「大正琴」は金属弦を使い、鍵盤で西洋音階(1オクターブが12音の配列から成る音階)の音を出す構造になっています。弾き方は音階ボタンを押しながら、ギターのようにピックを使って弦をはじくだけ。金属的な澄んだ音色と扱いやすさが特徴で、童謡や演歌、ポピュラーミュージックなど多彩なジャンルの音楽を演奏することができます。

3. 和太鼓

続いては日本で伝統的に使われる打楽器「和太鼓」をご紹介。木製の胴に皮が張られたもので、バチで強弱をつけて叩いて振動させることで音を出します。その音は迫力満点。かつて戦乱の時代(戦国時代:1467年〜1570年前後頃)には大名たちが自陣の統率をとり、士気を高めるためにも使われていたと伝わります。現在では主に、祭礼・歌舞伎・能・神社仏閣における儀式をはじめ、夏祭りのときに使われることも多くあります。

4. 小鼓

歌舞伎や能の舞台などで、ポン!という心地よい音色を響かせる小鼓。本麻で作られた調緒(しらべお)というひもを左手の指にかけて握り、右の肩にのせて、右手で打ちます。そしてこの調緒は演奏者が毎回自分でぐっと締めることで、皮に張りが出て音がよく響くそうですよ。
もし歌舞伎の舞台などで小鼓を見かけたら、その演奏者の動きに注目してみてください。小鼓を打つ前に、演奏者が皮の表面に顔を近づけていることがあります。実はこれは表面に息を吹きかけて、湿度を調整して調子を整えているところ。繊細な調節によって、高くよく通る音がつくられているんですね。

5. 三味線

三本の弦をはじいて演奏する「三味線」は、中国の「三絃(さんげん)」に由来する楽器。江戸時代(1603年〜1867年)に発達し、日本の近世・近代音楽を代表する楽器のひとつです。旋律楽器であると同時に、打楽器的要素も持ち合わせています。四角形の胴(木製)の両面に皮が張られ、胴を貫通するように棹が伸びる形状。一般的には、正座した右ひざの上に胴部分を置いて右腕で押さえ、楽器を安定させた状態で、バチを使って演奏します。歌舞伎や民謡、日本の古典芸能「人形浄瑠璃(三味線と語りに合わせて演じられる人形劇)」の舞台などで、その表情豊かな音色を聴くことができますよ。

6. 能管

「小鼓」「大鼓」「太鼓」の打楽器と横笛の「能管」によって奏でられる能の舞台。この写真の一番下にある「能管」は能の舞台上で唯一の旋律楽器で、独特の緊張感を生む音色を持っています。舞台音楽の旋律を奏でる楽器なのに、なぜ心地よさではなく緊張感のある音色が必要なのか、不思議ですよね。
実は能の舞台には、神や死者である歴史上の人物が多く登場します。この世のものではない人物が登場する際に能管の高い音(ヒシギ)が入ることで、舞台の空気を一変させ、観客に緊張感を持たせることができるのです。
演奏者自らが「語るように演奏する楽器」というほど演奏者のエネルギーを強く感じる楽器なので、能舞台で能管の演奏を聞けばその存在感に圧倒されるはずですよ。

7. 尺八

竹製の管楽器で、楽器学の分類では「フルート属」に属する縦笛。斜めに削り取って作られた、管の上端の口部分に唇を当てて吹き、音を奏でます。かつて種類は複数存在していましたが、現在は「普化(ふけ)尺八」というものが一般的。指孔は5つ、長さは約54.5cmのものを標準管とし、短管・長管タイプがあります。自然の素材を用い、単純な構造をしているため、音程が安定しにくいともいわれていますが、その分自由度が高く、多彩な音色や表現を楽しむことができるのが特徴です。

8. 琵琶

「琵琶」は、中国を中心とする東アジアに伝わる撥弦楽器。日本へは奈良時代(710年〜794年)に中国から伝来したと言われており、ルーツをたどるとおそらくペルシアに起源があると考えられています。全長は60~106cm前後のものが一般的で、素材は木製。水滴型の平たい胴に柄がついていて、4弦のものが多いですが、なかには5弦のものもあります。日本では指ではなくバチではじくことが多く、主に雅楽などに用いられます。そのほかにも、盲目の僧侶が経文を唱える際の伴奏や、鎌倉時代(1185年〜1333年)の軍記物語「平家物語」を語る際の伴奏などにも使われてきました。

9. ムックリ

日本の一番北にある北海道には、アイヌ民族という原住民が住んでいました。そのアイヌ民族の使っていた、竹にひもをつけただけの素朴な楽器が「ムックリ」です。見た目だけではどう演奏するのか、ちょっと想像がつきませんね。
まず、輪になっているひもを左手にかけ、右手でもう片方のひもを引きます。右手でひもを引きながら、そのひもをはじくとベンベンという音が鳴ります。さらに口に竹の細くなっている部分を当て、口の中を大きく開いて音を共鳴させながらはじくのがムックリの演奏方法です。
口に当てない状態では一つの音しか出ませんが、口内に共鳴させることで、口の形、舌の動作、呼吸などによって、自在に変化させることが可能で、これこそがムックリの醍醐味!神を畏れ、自然を敬うアイヌの人々が森の中で奏でていたこの楽器。北海道の土産物店でも売られているので、見かけたらぜひ買って演奏してみてくださいね。

10. 笙(しょう)

「雅楽」は、古代アジア諸国やシルクロードの芸能の影響を受けて日本で熟成され、今からおよそ1000年前に完成し、その原形のまま存在している音楽芸術。そしてその「雅楽」で使われる楽器の一つが「笙」です。
パイプオルガンやアコーディオンのルーツともいわれている「笙」は17本の竹を束ねたような形をして、そのうちの15本の竹の根元に金属のリードがついており、息を吹いたり吸ったりすることでそのリードが振動して音となります。
主な役割は和音を演奏することで、他の楽器の音を包み込むようなその音は「天から差し込む光」を表すそうですよ。また、この楽器の姿は鳳凰(ほうおう・クジャクに似た想像上の鳥)が翼を立てている姿に似ているといわれています。

11. 神楽鈴

日本の神社に参拝したことのある方は、神社の前に立って大きな鈴を鳴らしたことがあるかもしれません。鈴を鳴らすのは、参拝者を祓い清め、神霊の発動を願うためのもの。そしてこの「神楽鈴」も同じ役割を持っています。例えば神社で神事が行われているときなどに、神楽舞を舞う巫女が鳴らしているのもこの「神楽鈴」。神事に関わる場面で使われる鈴なので、清らかで厳かな音色です。

12. 三線

沖縄で演奏される弦楽器で、太さの違う3本の弦が張られ、木の筒に蛇の皮を張った部分で弦をはじいて音を響かせます。
沖縄の琉球音楽の多くは「ドミファソシド」という音階を使うことが多く、三線でこの音階を奏でると、温かい独特な響きが鳴りわたります。まるで沖縄の優しい人々や豊かな自然をそのまま表しているような音色なので、沖縄に旅行する際にはぜひ聞いてみてくださいね。
また、東京など大きな都市にはいくつもの沖縄料理店があります。それらのお店の中で三線が演奏されることもあるので、もし聞いてみたい方は沖縄料理店を調べてみてはいかがでしょうか。

いかがだったでしょうか?今回ご紹介した楽器の音色は、コンサートなどの演奏会ではもちろん、全国各地で開催される祭礼や行事などで聴くことができますよ。日本を訪れたならぜひチェックしてみてくださいね!

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

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