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日本はWi-Fi事情が悪いと言われることが多いですが、近年ではかなり改善されています。それでも旅行中にスムーズにスマートフォンが利用できないと心配!という方のために、日本国内のWi-Fi事情および、おすすめのサービスなどについてご紹介します。
1. 日本でのWi-Fiアクセスについて
日本でWi-Fiにアクセスするには、大きく分けて「公衆無線Wi-Fi」と、「モバイルWi-Fiルーター」の2つの方法があります。
公衆無線Wi-Fiは、事業者が提供するWi-Fiアクセスポイント経由でネット接続するものです。日本は「公衆無線Wi-Fi」が少ないと言われていましたが、最近では、全国でアクセスポイントが整備された上に、無料のものから有料のものまで多くのサービスが登場し、公衆無線Wi-Fiへのアクセスはかなり容易になりました。

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一方で、「モバイルWi-Fiルーター」は、Wi-Fiルーターという専用機器をレンタルし、携帯することでWi-Fiに接続する、というものです。小型でどこにでも持ち歩くことができ、気軽にインターネットを利用することができます。

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旅行中にWi-Fiを利用したい方は多いと思いますが、訪日旅行者にとっては「どの方法が自分に合っているのか」と迷ってしまいがちですよね。
本記事では、「無料の公衆無線Wi-Fi」、「有料の公衆無線Wi-Fi」、「モバイルWi-Fiルーターレンタル」の特徴から解説していきます。それぞれおすすめのサービスも紹介していくので、あなたにぴったりのものがきっと見つかるはず!
まずは特徴の解説です。
(1)無料の公衆無線Wi-Fiの特徴
[おすすめポイント]
当然ですが、最大のメリットはやはり費用がかからないところです。 また、登録・解約の手間は少なくて済むことが多いので、誰もが手軽に利用しやすいサービスと言えます。
[気になるポイント]
有料サービスと比べてセキュリティ面の対策が弱いこと、通信量や連続使用時間などの利用制限が設けられている場合が多いこと、回線スピードが有料サービスと比べると遅いこと、などは無料公衆無線Wi-Fiの弱いところです。
また、基本的にはエリア毎に設置事業者が異なるので、エリアを移動する場合は、その都度登録をしたり、IDやPASSを入力しないといけない場合が多いことも、面倒と感じられるかもしれません。
(2)有料の公衆無線Wi-Fiの特徴
[おすすめポイント]
基本的に無料サービスよりもアクセスポイントが多く、回線スピードも速いのが特徴です。一度登録してしまえば、あとはアクセスポイントでログインするだけなので、都度登録・接続の手間も少なくスムーズに使用できます。 また、ネット上でクレジットカード決済などを行う際には欠かせないセキュリティ対策がしっかりとされているサービスもあるため、安心して利用できる点も魅力です。
[気になるポイント]
当然ながら、有料サービスなので、多少のお金がかかります。
(3)モバイルWi-Fiルーターレンタルの特徴
[おすすめポイント]
最大のメリットは、ルーターさえあれば場所を選ばず、ほぼどこでもWi-Fi接続ができることです。また、使用する場所にもよりますが、回線のスピードの速さとセキュリティの高さには定評があります。
[気になるポイント]
登録・解約の手間がかかります。基本的には、空港などにある専用カウンターで貸出/返却の手続きをする必要があります。
また、 ルーターレンタルのサービスは、常時ルーター本体を携帯していることが必要です。ルーター本体の電池が切れてしまうとそもそも使えなくなってしまうため、携帯バッテリーも併せて持ち歩く人も多いようなので、手ぶらで移動したい人にはあまり向いていないサービスと言えます。価格も有料の公衆無線Wi-Fiと比べて高いです。
各Wi-Fiサービスのまとめ
各サービスの特徴を踏まえて、「登録手続きの手間」「価格」「アクセスポイントの多さ」「Wi-Fi接続の手軽さ(ID・PASSを都度入力する必要がある等)」「スピードの速さ」「セキュリティ」の各項目を3段階評価で下の表にまとめてみました。
[アクセス方法別の比較表]

いかがでしょうか?それぞれの特徴を理解したうえで、自分の旅のスタイルに合った方法を選んでくださいね。
2. 個別のおすすめサービス
Wi-Fiアクセス方法の特徴は理解したけれど、たくさんあるサービスの中でどれを使えばいいのかわからない!という方。今回は、アクセス方法別に、おすすめのサービスをピックアップしてみました。早速チェックしていきましょう!

Komkrit Suwanwela/123RF
(1)無料の公衆無線Wi-Fi のおすすめサービス
まず、無料の公衆無線Wi-Fiは「事業者提供系」と「アプリ系」の2つのサービスに分類できます。
「事業者提供系」とは、通信事業者や空港、駅、ホテル、カフェなど各事業者が自前で提供しているアクセスポイントに接続するものです。
一方で、「アプリ系」とは、様々な事業者が提供するアクセスポイントを束ねて、アプリを介してそれらのアクセスポイントに接続するものです。 こちらはアプリのダウンロードができる端末でのみ利用可能で、PCなどのアプリ非対応デバイスではWi-Fiにアクセスできません。
それでは、改めて無料の公衆無線Wi-Fi のおすすめのサービスをいくつか見ていきましょう。なお、「事業者提供系」については前述のとおり、空港や駅、カフェなどそのエリア・施設でしか使えないものも多くあるため、ここではアクセスポイントの多いものを中心にピックアップしています。
・FREESPOT(事業者提供系)
無線LANでいつでもインターネットにアクセスできる環境の拡大を推進するFREE SPOT協議会により運営されており、全国の宿泊施設、飲食店、公共施設など、合計約13,000か所で提供されている無料の公衆無線Wi-Fi。使用言語は日本語のみですが、事業者提供系の中では比較的スポット数が多いのが魅力です。
初めて利用する際、事前登録をする場合はメールアドレスと利用機器のMACアドレスの登録が必要です。接続時に現地で登録する場合はメールアドレスのみで大丈夫です。
お店や場所によってはWi-Fi接続時にパスワードが必要な場合があるので、お店の店員などに確認するようにしましょう。
・FREESPOT(事業者提供系)
・NTT East Free Wi-Fi Japan(事業者提供系)
日本最大手の電気通信事業者であるNTT東日本でサポートされている、東日本エリアの各アクセスポイントで無料で利用できる、訪日旅行者専用の無料の公衆無線Wi-Fiサービスです。
利用するためには、東京観光情報センター羽田空港支店(羽田空港国際線ターミナル2F)で配布されるWi-Fiカードに記載されているIDとPASSを入手する必要があります(「NAVITIME for Japan Travel」という路線検索アプリをダウンロードしてもIDとPASSを入手することができます)。利用期間は14日間限定です。
使用言語は英語、簡体字、繁体字、韓国語です。
・NTT East Free Wi-Fi Japan(事業者提供系)
・ご当地フリーWi-Fi(事業者提供系)
西日本エリアをカバーする日本の大手電気通信事業者、NTT西日本がサポートしている自治体のWi-Fiサービスの総称が「ご当地フリーWi-Fi」です。京都や大阪など有名観光地をはじめ、西日本のさまざまな自治体が、市バス停、地下鉄、公共施設、観光スポットなどで無料の公衆無線Wi-Fiを提供しています。
基本的には、自治体ごとの独自サービスなので、自治体を移動すればその都度登録が必要になりますが、後述する「Japan Connected-free Wi-Fi」のアプリを使用するとより便利に活用できます。なお、使用言語や接続可能時間等も自治体ごとに異なります。
・ご当地フリーWi-Fi(事業者提供系)
・TRAVEL JAPAN Wi-Fi(アプリ系)
「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」は、iOSとAndroid向けのアプリです。事前にアプリをダウンロードして登録しておけば、日本全国のカフェなどの飲食店、公共交通機関などのWi-Fiスポットに自動で接続できるのが最大の魅力。ただし、すべてのアクセスポイントで利用するためには、プレミアムコードが必要で、プレミアムコードはビックカメラやドン・キホーテなど提携店や提携施設で配布されているパンフレットに記載されています。
使用言語は英語、簡体字、繁体字、韓国語、タイ語です。
なお、前述のとおり、アプリのダウンロードができる端末でのみ利用可能です。
・TRAVEL JAPAN Wi-Fi(アプリ系)
・Japan Connected-free Wi-Fi(アプリ系)
「Japan Connected-free Wi-Fi」はをiOSとAndroid向けのアプリです。多くの事業者提供系のサービスのアクセスポイントをネットワークしており、ダウンロードして一度利用登録をすれば、近くの無料公衆Wi-Fiが表示されてワンタップで使用できます。前述の「当地フリーWi-Fi」を採用している一部の自治体のサービスも活用することができます。
使用言語は、英語、簡体字、繁体字、韓国語、タイ語、マレー語、インドネシア語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語です。
なお、前述のとおり、アプリのダウンロードができる端末でのみ利用可能です。
・Japan Connected-free Wi-Fi(アプリ系)
(2)有料の公衆無線Wi-Fi のおすすめサービス
有料だからこそ使い勝手やサービス品質は抜群。それぞれのおすすめのWi-Fiサービスの特徴と対応言語、価格などをご紹介します。
・docomo Wi-Fi for visitor
「docomo Wi-Fi for visitor」は、日本最大の顧客数を持つモバイルキャリアであるNTTドコモが提供する訪日旅行者専用の有料のWi-Fiサービスです。
アクセスポイントは日本全国約15万か所あり、空港、駅、コンビニ、ファミリーレストラン、カフェ、観光スポットなどを幅広く網羅。事前に登録しておけば、あとはアクセスポイントでログインするだけで簡単に接続できます。
価格は1週間プラン900円(税抜)、3週間プラン1,300 円(税抜)の2種類。それぞれ1日換算で約130円、60円と、他の有料サービスと比べてもかなりお手頃。困った時には多言語対応のコールセンターに相談できるうえ、日本トップクラスのセキュリティレベルを誇るので、旅のお供に活用するWi-Fiとして安心です。
使用言語は英語、繁体字、簡体字、韓国語。

・docomo Wi-Fi for visitor
・Wi2 300 公衆無線LAN
「wi2 300 公衆無線LAN」は、前述の無料の公衆無線Wi-Fi「Travel Japan Wi-Fi」を提供する事業者が提供する有料の公衆無線Wi-Fi。カフェなどの飲食店、公共交通機関、観光地など全国の様々なスポットで利用可能です。
訪日旅行者専用のサービスではないため、月額制など多様な価格プランがありますが、訪日旅行者が利用するなら「Wi2 300 ワンタイムプラン」が良いでしょう。6時間350円(税込)、24時間800円(税込)、3日間1,500円(税込)、1週間2,000円(税込)の4種類から選ぶことができます。
使用言語は英語、繁体字、簡体字、韓国語、タイ語。
・Wi2 300 公衆無線LAN
(3)モバイルWi-Fiルーターレンタルのおすすめサービス
さまざまなモバイルWi-Fiルーターレンタルサービスがありますが、今回はなかでも1,000円/日以下でレンタルできるルーターについて、そのスペックを中心にご紹介します。
・G-Call
日本国内向けや訪日旅行者向けに携帯電話のレンタルサービスなども手掛ける会社が提供するモバイルWi-Fiルーターレンタルサービスです。
[価格]
900円/日 (税抜)
[受取場所]
成田空港や羽田空港で受け取り可能(オプション料1,000円)で、宅配便で日本のどこへでも配送(オプション料1,000円)することも可能。
[回線速度]
下り/上り:(4G)75Mbps /25Mbps
下り/上り:(3G)9.2Mbps / 5.5Mbps
・G-Call
・Global Advanced Communications
日本国内向けや訪日旅行者向けに携帯電話レンタル、データカードレンタルなども手掛ける会社が提供するモバイルWi-Fiルーターレンタルサービスです。
[価格]
価格はルーターのスペックに応じて4種類からプラン選ぶことができますが、スタンダードWi-Fiプランでは990円/日。利用日数は1日~5日の間で選ぶことができ、1日超過ごとに300円の追加料金がかかります。
[受取場所]
受け取り空港や時間帯によって無料と有料の2つのパターンがあり、成田空港 、関西国際空港、中部国際空港、新千歳空港では、営業時間内であれば無料で受け取り可能。早朝や深夜などの営業時間外は、成田空港 、関西国際空港、新千歳空港で有料で受け取り可能。羽田空港、福岡空港のみ受け取り時間に関わらず、有料。返却は指定の方法でポスト投函(無料)。
※空港によって、営業時間や料金などが異なりますので、必ず事前にホームページを確認してください。
[回線速度]
下り/上り(LTE/4G/3Gハイブリッド):75Mbps /25Mbps
*スタンダードWi-Fiの場合
・Global Advanced Communications
・PuPuRu
日本国内向けや訪日旅行者向けに携帯電話のレンタルサービスなども手掛ける会社が提供するモバイルWi-Fiルーターレンタルサービスです。
[価格]
10GBプラン:600円/日
データ無制限プラン:1,000円/日
[受取場所]
成田空港 、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港で受け取り可能(オプション料1,800円)。宿泊施設に届けることも可能(オプション料1,000円、10:00 am前に受け取り希望の場合は、エクスプレス料金として追加で300円)。返却は指定の方法でポスト投函(無料)。
[回線速度]
下り/上り:75Mbps/25Mbps(10GB)
下り/上り(4G LTE):75Mbps/25Mbps(データ無制限)
下り/上り(3G):9.2Mbps/5.5Mbps(データ無制限)
・PuPuRu
・NINJA WiFi
日本人が海外渡航向けにモバイルWi-Fiルーターのレンタルサービスを提供していた会社が2015年3月に開始した訪日旅行者向けのモバイルWi-Fiルーターレンタルサービス。
[価格]
900円/日 (税抜)
[受取場所]
成田空港 、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港で受け取り可能(無料)。料金は別途かかりますが、日本国内の指定場所に宅配便で届けることも可能(オプション料500円)。返却方法も同様に、上記空港で返却する(無料)、もしくは宅配便で届けることが可能(オプション料500円)。
[回線速度]
下り/上り(4G):165Mbps/10Mbps
下り/上り(4G LTE):187.5Mbps/37.5Mbps
携帯型予備バッテリーも100円/日(税抜)でレンタルできるなど、多彩なオプションが用意されているのが嬉しいところ。
・NINJA WiFi
以上いかがでしたか?今回の記事を参考に、自分にあったWi-Fiサービスを見つけて、日本での旅行を快適なものにしてくださいね!
※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。
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