WOW! JAPAN

その他

豆知識

これを知っていればあなたも通。日本酒にまつわる歴史や地域による特色

2016.09.30

Writer name : masuda

水と米でできている日本酒は地域によって特性があります。ここでは日本酒の簡単な歴史から、地域特性についてまとめてみました。

日本酒とは

日本酒は、水と米を原料とする日本独自の醸造酒。米を「麹菌」の酵素により糖分に変え、そこに「酵母」を加えて発酵させるという高度且つ複雑な製法で作られます。日本酒は、使用する水や、米の種類、精米歩合(玄米を磨く歩合の事)によっても酒の質がかわり、作られる地域、蔵元(酒の醸造元)によって味が異なるのも日本酒の面白いところ。米と水だけで作られた酒には「純米」が名前についており、アルコール添加したものにはついていません。また、「精米歩合」6割の米と水で作られた酒は「吟醸」、5割以上となると「大吟醸」などに区分され、味わいや風味も異なります。初めて日本酒を飲む方には、アルコールを添加していない「純米酒」や「純米吟醸酒」、「純米大吟醸」が日本酒そのものを楽しめるのでおすすめですよ。ほかには60~65度程度の殺菌「火入れ(加熱処理)」を行わない「生酒」、絞り(濾すこと)を粗くした「にごり酒」なども。飲み方も冷やして飲む「冷酒」、やや温かめの「ぬる燗」、熱くしていただく「熱燗」など様々な楽しみ方があります。

日本酒の歴史

日本には古くから民間伝承の酒があり、西暦250年頃には、中国の技術を取り入れた日本独自の酒が造られていたとされます。また、900年頃には、すでに現代とほぼ変わらない製法で色々な日本酒が各地で作られていたことが分かっています。江戸時代(1603年~1868年) には商業、交通の発達により、商品として日本酒が庶民にも普及していきました。日本には古くから日常や祝い事だけでなく、季節の節目に酒を楽しむ風習があります。春には桜を見ながら「花見酒」、秋の満月「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」の下でいただく「月見酒」、降り続ける雪を楽しむ「雪見酒」など。移り行く季節を感じながら味わう日本酒も一興ですよ。

地域による特性

その土地の銘水や米を使用して作る日本酒は、原料となる水や米の違いで味に特徴が出るのは前述した通り。また、各地の伝統の技を受け継ぐ「杜氏(とうじ)」と呼ばれる日本酒造りの職人によっても味わいが変わります。ここでは各地域での日本酒の味の特徴を紹介します。訪れたときの参考にしてみてくださいね。それでは下の日本地図を参照して各地域の特性を見ていきましょう!


1. 北海道の日本酒

涼しい夏と冬の寒さは酒を造るのに適しています。やや淡麗(酒の味や口当たりがすっきりと滑らか)で辛口なのが特徴。

※北海道の有名な地酒「男山」の酒造です

2. 東北地方の日本酒

豊かな穀倉地帯が広がり、青く澄んで冷たい雪解けの伏流水に恵まれています。秋田、宮城、山形、福島は淡麗辛口が主流。青森はすっきりとした淡麗甘口、「南部杜氏」が有名な岩手は濃醇(味や口当たりが,濃厚でしっかりとしている)甘口が楽しめます。

※山形の有名な地酒「十四代」、「くどき上手」です

3. 関東地方の日本酒

日本酒を造る蔵元は少ないのですが、高品質な酒造りが行われています。茨城、千葉、神奈川、埼玉は淡麗辛口、栃木と東京は濃醇甘口。豊かな水源を誇る群馬は軟水が多く、ソフトな口あたりの淡麗甘口が特徴です。

※東京の有名な地酒「澤乃井」です

4. 中部地方の日本酒

中部地方はキリッとした飲み口の淡麗辛口が主流です。日本海側では、吟醸酒、純米酒等の高級酒の生産比率が高く、全国新酒鑑評会でも常に好成績をあげる銘醸地域。石川、長野、愛知は濃醇甘口、酒好きが多いとされる富山、新潟ではそれぞれ濃醇辛口、淡麗辛口と、辛口が好まれます。

※長野県の岡崎酒造

5. 近畿地方の日本酒

近畿地方には全国を代表する二大銘醸地があります。1つ目は最高級の酒米(酒造り用の米)山田錦の産地である兵庫県の灘地区は出荷量全国1位。もう1つは京都の伏見。きめが細かくまろやかな味わいの酒が多いのが特徴です。

※兵庫県の有名な地酒「富久錦」酒造

6. 中国地方の日本酒

神話の中で日本酒発祥の地といわれている島根は濃醇甘口。一般的に日本海側はすっきりとした酒、瀬戸内海側は濃厚でコクのある酒が主流と言われています。

※山口県の有名な地酒「獺祭」

7. 四国地方の日本酒

酒好きが多いと古くから有名な高知は新潟、富山と並び辛口が好まれます。瀬戸内海側の香川、徳島、愛媛は口当たりの優しい甘口が主流です。

※高知県の「酔鯨」

8.9. 九州・沖縄地方の日本酒

焼酎(蒸留酒)が有名な九州・沖縄。その中でも福岡は、きめ細かくやわらかな高品質の吟醸酒を多く作っています。また、佐賀県では濃醇甘口な味わいが好まれ、軟水・硬水両方の水源があることによって、甘口と辛口の日本酒があるのが特徴です。

※熊本の有名な酒「美少年」

一口に日本酒といっても、その種類、味わいは本当に様々。訪れた地域でしか飲めない日本酒(地酒)がたくさんありますよ。ぜひ旅先でお気に入りの1本、好みの飲み方を見つけてくださいね。

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

おすすめ記事