
日本にはちょっとびっくりするような変わったお祭りがたくさんあります。エキサイティングなもの、コミカルなものなどを集めてみました。一風変わった日本のお祭り7選です。
1. 御柱(おんばしら)祭
正式名称:式年造営御柱大祭
祭りが行われる諏訪大社は、日本最古の神社のひとつとされ、長野県諏訪湖周辺に上社本宮、下社春宮など4カ所のお宮をもつ、全国にある諏訪神社の総大社。この社殿の四隅に建てられる御柱が7年に一度、建て替えられますが、宝殿の建て替え、御柱を選び、山から挽き、境内に建てる一連の行事を「御柱祭」と呼びます。圧巻は上社、下社それぞれで行われる「木落し」。長さ約17m、重さ約10tもの巨木が坂を一気に滑り落ちますが、危険と隣合わせのなか御柱に必死に乗り続ける氏子(所属する地域の神社にまつられている神を信仰する者)の姿は勇壮そのものです。
開催時期:「上社・山出し」4月初旬、「下社・山出し」上社の山出しから4日後
「上社・里曳き」5月初旬、「下社・里曳き」5月中旬
※次回の開催は2023年
下社の「木落し」。最大傾斜約35度、長さ100mもの坂を轟音とともに滑り落ちます。
2. 福島わらじまつり
福島県福島市にある羽黒山に鎮座する、由緒ある羽黒神社。そこに安置されている仁王様のサイズに合った、長さ12m・重さ2tもの日本一とされる巨大な草鞋(わらじ・昔から使われてきた藁で編んだ紐付きの履物)を奉納したのが、お祭りのはじまりとされます。毎年2月に行われる300年以上続く伝統のお祭り「暁まいり」で片足分が奉納され、残りの片足分が毎年8月に行われるこのお祭りで奉納されます。巨大な草鞋を担ぎ、市街地を練り歩く姿は、夏の福島を代表するお祭りです。
開催時期:例年8月上旬頃

3. 男鹿(おが)のナマハゲ
秋田県北西部、男鹿半島に昔から続く伝統行事。古くは小正月(1月15日)に行われていましたが、現在では大晦日(12月31日)に行われています。各集落ごとによってかぶるお面はさまざまですが、いずれも異様な鬼のような仮面で、手には出刃包丁、ケデと呼ばれる藁で作った衣装などを纏い、「泣く子はいねがー、親の言うこど聞がね子はいねがー」と言いながら各民家を訪問。その姿の怖さから泣き叫ぶ子どももいますが、ナマハゲは怠け心を戒め無病息災をもたらす、年の節目にやってくる来訪神なんです。迎える家では、昔ながらの作法で丁重にもてなします。
開催時期:例年12月31日

4. 黒石寺蘇民祭
岩手県奥州市の黒石寺で行われる、1000年以上の歴史を誇るお祭り。クライマックスは、褌(ふんどし・細長い布で男性の陰部を覆うもの)姿の男たちが極寒のなか、麻袋を奪い合う「蘇民袋争奪戦」。麻袋には「五穀豊穣」、「無病息災」を願った将軍木(かつのき・疫病の護符)が入っており、男同士の激しい争奪戦が明け方まで続きます。夜が明ける頃、取主が凱歌を挙げると、袋を奪い取った者の地に五穀豊穣が約束されるといわれています。
開催時期:例年1月下旬~2月中旬頃
5. かなまら祭り
神奈川県川崎市の若宮八幡宮境内にある、鍛冶と性をまつる金山神社が開催する奇祭。男根をかたどった神輿(みこし・祭礼の時に、ご神体を安置してかつぐもの)が担がれます。商売繁盛・子孫繁栄などのご利益があるとされ、近年では外国人も多く訪れるお祭りになりました。しかし、その奇抜さから迷惑行為が増加。2016年には、境内で「子宝祈願」として跨ることのできる木製の男根モニュメントの設置を自粛する事態になりました。このお祭りは、江戸時代(1603年~1868年)の川崎宿の飯盛女(旅宿にいた為政者半公認の私娼)達の願掛けに端を発したとされる伝統あるもの。良識をもって楽しんでくださいね。
開催時期:例年4月第一日曜日
6. 宇出津あばれ祭り
石川県北部、能登半島にある港町・宇津志の夏の勇壮な祭りです。1日目の見所は、40数本もの「キリコ」と呼ばれる高さ7mの巨大な縦長の燈籠が、巨大な松明(たいまつ・松のヤニの多い所や竹やアシなどを束ね、火をつけて照明とするもの)の近くを乱舞する様。2日目は2基の神輿が火の中や海、川に投げ込まれたりします。荒っぽさにびっくりしますが、元々は当地に流行した悪病を神霊化した青蜂が救い、喜んだ地元の人々がキリコを担いで八坂神社へと詣でたのがはじまり。火の粉が舞い散る熱さをものともせず、キリコが舞う姿に圧倒されますよ。
開催時期:例年7月第一金曜、土曜日

7. 野沢温泉の道祖神祭り
道祖神とは、子どもの成長や子宝祈願、厄災を防ぐ神として古くからまつられてきた民間信仰の神。長野県北信地方では、初子の祝い・厄年の祓いなどを願い、火をめぐる攻防を行う道祖神祭りが小正月に行われますが、特に野沢温泉のお祭りは壮大なことで有名。毎回新たに作られる社殿に入るのは、厄年の男衆です。クライマックスは、この社殿に松明などで火をつけようとする村民と、それを防ぐ厄年の男衆の約1時間半にも及ぶ荒々しい攻防戦。最後は双方の手締め(物事が無事に終わったことを祝って、その関係者が掛け声とともにリズムを合わせて打つ手拍子)となり、社殿に火がつけられ空高く燃え上がり、祭りは終わりを迎えます。
開催時期:例年1月13日~15日

いかがでしたか?日本には実に様々なお祭りが全国各地に根付いています。時に危険で荒々しいお祭りや変わったお祭りなど、あなた好みのものをチェックしてみてくださいね!
※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。
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