
エンタメやグルメなどで大人気の観光地・大阪。実は1,400年以上の長きにわたって、日本人に重要視されてきた由緒ある土地でもあります。そこで今回は、意外と知られていない大阪の歴史をご紹介します。
1. 上古(5世紀〜7世紀頃)
大阪は瀬戸内海に面し、多くの河川の合流する地。そのため古来より、船舶の行き交う交通の要衝でした。特に5世紀頃、現在の大阪市中央区周辺に港が開港。外国からの玄関口として機能し、様々な貿易品や技術が輸入されました。仏教が日本に伝来したのもこの頃。593年には日本最初の官寺(国家が造営する寺院)「四天王寺」が大阪に創建されています。さらに政治的にも重要視され、645年には日本の都となります。このとき築かれた「難波宮」は日本最古の皇居。現在も「難波宮跡公園」として大阪市内に残っており見学可能です。

画像は四天王寺の南鐘堂と五重塔
2. 古代〜中世(8世紀〜15世紀前葉頃)
時代が下ると都は奈良、京都へと移りますが、大阪は常に第二の都市として発展します。水上・陸上両方の交通が集中する要衝であり続けたためです。特に「淀川」は、京都と瀬戸内・西国とを結ぶ交通の主要経路でした。時代が下ると街道の整備も進みます。大阪を経由した「熊野詣(和歌山の熊野三山への参拝・行楽)」が盛況となり、大いに栄えます。しかし同時に幾たびも戦乱に見舞われることに。14世紀頃には広範囲にわたって荒廃してしまったと言われます。

画像は淀川を代表する自然地区・城北ワンド
3. 戦国時代(1467年〜16世紀後半頃)
1496年、蓮如という僧侶が現在の大阪城の辺りに石山御坊、のちの石山本願寺を築きます。境内には商人らが住まう「寺内町」が形成され、現在の大阪の原型となりました。一方で、このお寺の周囲には堀・塀がめぐらされ、城塞都市のようだったとされます。恵まれた地形に位置したこともあり、難攻不落を誇りました。ここさえ押さえれば大阪はもとより日本全体の支配につながると考えたのが、戦国武将・織田信長(1534年〜1582年)。彼は10年以上にわたって石山本願寺に攻め込み続け、最終的にお寺のほとんどは焼かれてしまいます。
4. 桃山時代(16世紀後半)
大阪の歴史を語る上で外せないのが、豊臣秀吉(1536年~1598年)。信長のあとを継いで国内を統一した戦国武将です。大阪を拠点に据えた彼は、石山本願寺跡に「大阪城」を築城。さらに大阪を首都にするべく都市開発に着手します。「東横堀川」などの運河や街路を整備し、整然とした城下町を造り上げました。各地から商人を移住させ産業の集中化を計ると同時に、海外交易にも注力します。他にも淀川に堤防を築き氾濫を抑えるなど、彼によって現在の大阪の基礎が作られました。

画像は大阪のシンボル・大阪城
5. 江戸時代(1603年〜1867年)
江戸時代に入ると政治の中心は京都から江戸(現在の東京)に移りました。それにもかかわらず、大阪は日本最大の経済都市として大躍進を遂げます。国内外から物資の集積する流通拠点となったためです。特に年貢米や産物の多くが大阪から出荷され、「天下の台所」という異名で有名となりました。商売が盛んになると町人文化も開花。人形操作を行う音楽劇「人形浄瑠璃文楽(ユネスコの無形文化遺産)」をはじめ様々な作品が誕生します。こうして大阪はユニークで活気に溢れる街となりました。現在でもグルメの揃う「黒門市場」など、独特な雰囲気のスポットがたくさんありますよ。

画像は大阪の食文化を支える黒門市場
いかがだったでしょうか。大阪を訪れる際には、ぜひその歴史に思いを馳せてみてくださいね。
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