
出典:内閣府
海外からの賓客をおもてなしするために建設された「京都迎賓館」。これまで一般公開は年1回10日間限定でしたが、2016年夏より通年公開が開始されました。今回は具体的な見どころと参観方法をご紹介します。
京都迎賓館とは
外国の元首や首相など日本を訪れた賓客に対して、宿泊その他の接遇を行うために設けられた迎賓施設です。首脳会談・表敬訪問・晩餐会など、さまざまな公式行事が行われ、外交の重要な一翼を担っています。

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建物の見どころ
「京都迎賓館」の建物は、日本建築の伝統の粋と美しさと現代の建築技術を融合させた「現代和風」であることが特徴。調度品などのしつらえからも日本の素晴らしさを感じ取ってもらえるように、伝統技能を取り入れています。例えば「西陣織」や「漆」、「蒔絵(金粉・銀粉などで漆器の表面に絵模様をつける伝統技能)」などです。それでは、具体的な見どころをご紹介していきましょう。
聚楽の間
晩餐会や会合が行われる際、ゲストや随員の待合室として使われる部屋。人間国宝が手がけた竹工芸の花かごや京指物*の技術が使われた八角形のテーブルなどがあしらわれた、温もりを感じさせる空間です。
*鉄釘を一切使わず、ホゾを組み合わせることによって調度類を制作する技術

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夕映の間
最大60名から70名程度の会議が可能な部屋で、主に大臣会合や立礼式のお茶のおもてなしに使われます。可動式の壁面で空間を分割するなど、利用形態に応じたスタイルチェンジができます。東西の巨大な壁面装飾は綴織り。「比叡山を月が照らす様」と「愛宕山に夕日が沈む様」が描かれています。

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藤の間
京都迎賓館随一の広さを誇る部屋で、最大120名までの会食が可能。主に晩餐会や歓迎式典で使用され、日本の伝統芸能を披露する舞台もあり、舞台扉には「截金(きりかね)*」という伝統技能の装飾がほどこされています。ひときわ目を惹くのが正面に飾られている華やかな綴れ織。四季折々の日本の草花が39種類も織り込まれています。
*金箔などの箔を数枚重ねて焼き合わせ、柔軟性をもたせたものを、細く直線状に、あるいは丸や三角、四角などの形に、筆先を使ってニカワとふのりで貼ることによって様々な文様を表現する伝統技能

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桐の間
和食を提供する晩餐室で、最大24名までの会食が可能。一枚仕上げの長い座卓(約12m)がポイントで、ひずみなく真っ直ぐに塗り上げられた漆の美しさは必見です。また、畳は「中継ぎ表」という昔ながらの技法を用い、イグサの良い部分のみを使って製作されたものです。

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庭園の見どころ
手入れの行き届いた見事な日本庭園も見どころのひとつ。庭と建物を一体化させる「庭屋一如」を基本コンセプトに、敷地中央に配された庭園を取り囲むように各部屋が配置されています。日本人の自然観と美意識を端的に表した美しい景観を楽しめますよ。不定期に実施される幻想的な雰囲気の夜間公開もおすすめです。

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一般公開の参観方法
一般公開の参観方式は「自由参観方式」と「ガイドツアー方式」の2つがあり、時期によって異なります。国公賓などの接遇や運営上の都合により、公開中止や変更になることもあるので、必ず事前に公式ホームページの「当面の公開日程カレンダー」を確認してくださいね。また、参観できるのは中学生以上の方です。

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自由参観方式
各部屋を順路に沿って自身のペースで参観する方式です。
見学時間: 30分〜60分程度
参観料金: 一般: 1,500円、大学生: 1,000円、中高生: 500円
方法: 自由参観方式時の当日受付では、当日整理券を受け取らずに順次入場することが可能です。(当日整理券は配布しません。)
※参観料金は予告なく変更される場合があります。最新の料金、詳細は公式HPをご確認ください。
ガイドツアー方式
各部屋を係員の案内により参観する方式です。
見学時間: 70分程度 ※各ツアーの20分前集合
参観料金: 一般: 2,000円、大学生: 1,500円、中高生: 700円
方法: 公式ホームページからの事前予約。または事前予約なしでも当日配布する整理券で参観可能(先着順)
※参観料金は予告なく変更される場合があります。最新の料金、詳細は公式HPをご確認ください。
英語のガイドツアー
参観方式を問わず、公開日の各日12:00 pmから英語のガイドツアーが実施されます。
見学時間: 60分程度 ※ツアーの30分前集合
参観料金: 一般: 2,000円、大学生: 1,500円、中高生: 700円
方法: 公式ホームページからの事前予約。または事前予約なしでも当日配布する整理券で参観可能(先着順)
※参観料金は予告なく変更される場合があります。最新の料金、詳細は公式ホームページをご確認ください。

出典:内閣府
伝統技能の技が随所に活かされている「京都迎賓館」。ぜひ一度は参観してみてくださいね。
※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。
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