古き良き日本の文化が随所に残っている京都。そのなかでも祇園は古くは八坂神社の門前町として発展し、京都有数の花街(歓楽街)として、独特の文化を形成してきました。京都らしい風情を感じられる祇園で、ぜひ行っておきたい場所をご紹介します。
1. 八坂神社
祇園は「八坂神社」の門前町として栄えたことに始まります。祇園の原点であり、シンボルである「八坂神社」は、656年に創建され、京都の三大祭りとして名高いお祭り「祇園祭」を行う神社としても有名。京都屈指の歴史ある神社なので、祇園観光でははずせない観光スポットです。朱色が美しい大きな門が目印で、厄除け、恋愛成就のご利益があります。特に、本殿から向かって右奥にある「美御前社(うつくしごぜんしゃ)」は女性に人気で、ここに湧き出ているご神水は「美容水」と呼ばれており、2、3滴肌につけると、肌だけでなく心も美しくなるそうですよ!ぜひ試してくださいね。近くには、こだわりの和菓子店などが多くあるので、観光帰りに覗いてみるのも楽しみのひとつです。
2. 祇園新橋伝統的建造物群保存地区
京都にある伝統的建造物群保存地区に指定された地域です。南北約100m、東西約160mにわたり石畳の道と茶屋(芸妓・舞妓さんの舞などを鑑賞しながら飲食を楽しめる店)形式の町家が立ち並んでおり、京都の花街の洗練された風情が色濃く残ります。舞妓さんがよく通るエリアなので、偶然出会えるチャンスも。
「祇園新橋伝統的建造物群保存地区」の地域はもともと八坂神社の門前町でしたが、江戸時代(1603年~1867年)には花街として発展し、全盛期には500軒もの茶屋があったほど。一階に格子、二階は縁を張り出して「すだれ」を掛けている建物が特徴。石畳と質の高い茶屋様式の町家が美しく並ぶ景観は一見の価値ありです。
界隈は古い町家を利用したカフェなども多くあるので、休憩ついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。京都らしさを満喫したい方におすすめの観光スポットです。
3. 巽橋(たつみばし)
祇園観光ならぜひココを訪れてください。祇園白川の東、新橋通りと白川南通りが交差する場所にある「巽橋」で、白川に架かる橋です。祇園を象徴するスポットとしてとても有名。ドラマの撮影などに使われることも多く、絵になる場所なので、巽橋での記念撮影ははずせません!周辺は、川沿いの柳の木や格子のある町家が祇園らしい風情を漂わせ、芸能関係にご利益のある「辰巳大明神」と呼ばれる神社の参拝や周辺をのんびり散策するのも楽しいはず。春に訪れたら、川沿いの桜並木の桜が咲き誇り、夜にはライトアップされた桜の幻想的な風景を楽しむことができますよ!
4. 祇園甲部歌舞練場
「祇園甲部歌舞練場」は1872年に開設された劇場で、京に春の到来を告げる風物詩「都をどり」の会場として有名です。「都をどり」とは、祇園甲部(京都最大の花街)の芸舞妓さんたちが、大勢で艶やかに踊る舞踊公演で、通常はなかなか見ることができない芸舞妓さんたちの舞台をじっくり鑑賞でき、「衣装も踊りもとてもきれい!」と観光客に大人気。毎年4月、約1ヵ月間のみ期間限定で開催します。観覧券は2,500円(税込)からですが、しっかりと日本文化や伝統的な踊りを堪能したい方におすすめなのは、茶券付特等観覧券(4,800円(税込))です。この観覧券ですと、観覧前に芸妓さんが目の前でお茶をたててくれるお茶席の体験(抹茶とお菓子、お皿付き)や、茶室や池がある回遊式の見事な庭園を見学する貴重な体験もできますよ!ぜひ、「都をどり」を見てくださいね!観覧券は売り切れることがあるので、早めに予約しましょう。
5. フォーエバー現代美術館 祇園・京都
2017年6月、祇園甲部歌舞練場内にオープンした美術館。1913年に建てられた伝統的な日本建築「八坂倶楽部」を使用しており、総畳敷の和の空間で現代美術を鑑賞する新しいアート体験が楽しめます。700点近くの美術品のうち、約6割を占めるのが草間彌生氏の作品。1990年代を中心とした初期〜近年の作品を一部常設展として公開しているので、彼女の作品世界にどっぷり浸ることができます。そのほか、ヨーゼフ・ボイス、アンゼルム・キーファー、リチャード・ロング、宮島達男、大岩オスカール幸男ら国内外の作家の作品も収蔵。敷地内には美しい日本庭園やカフェもあります。
観覧料:一般1,500円、中・高校生1,000円
6. 高台寺
八坂神社から徒歩約8分の「高台寺(こうだいじ)」は、戦国時代(1467年~1576年)に活躍した武将豊臣秀吉の妻である北政所(ねね)が1606年に豊臣秀吉の菩提(死後の冥福)を弔うために創建した寺院です。重要文化財に指定されている建物が多くあり、「開山堂」「傘亭(からかさてい)」「時雨亭」など、創建時の建物が残っているので、当時の文化の一端や京都の風情ある雰囲気を感じつつ、のんびり過ごしたい方におすすめのスポットです。広大な庭園があるので、ゆっくり散策してみましょう。春には華やかな桜、秋には多くの紅葉が色づく景色が美しく、まるで映画の世界にいるような気分を味わえます。なかでも、茶人である小堀遠州によって作庭され、東山を借景(遠くの山などの景色を、その庭の一部であるように利用する)した風流な庭園は必見ですよ。夜間にライトアップされた庭園も人気なので、ぜひ訪れてみてくださいね。夜間のライトアップは実施時期が限られているので、WEB等でご確認ください。
拝観料:大人600円、中・高校生250円。
7. よーじや祇園店
「よーじや」は、1904年創業の和コスメ雑貨ブランド。京女が映る手鏡をモチーフにしたロゴマークがシンボルとなっています。看板商品は、ロゴが表紙に描かれた「あぶらとり紙(5冊組1,630円(税抜))」。和紙を箔打機で繰り返したたいたもので、吸収力バツグン。1枚取って肌をおさえれば、メイクは崩さず余分な皮脂だけを取り除き、化粧のりの良い肌に仕上げてくれます。日本でも京都土産の定番としてよく知られているんですよ。そのほかにも、スキンケアやメイクアップアイテム、化粧筆など、充実のラインナップ。近くにある「よーじやカフェ」では、ロゴをモチーフにラテアートを施したカプチーノや和スイーツも楽しめます。
8. 帆布カバン 㐂一澤(きいちざわ)
100余年前に創業した布製カバンの老舗メーカー「一澤帆布」。その丁寧なモノづくりの伝統を受け継いで生まれたのが「㐂一澤」です。職人がひとつひとつ手仕事で仕上げるカバンは、厳選された帆布が使用されているので、丈夫で耐久性バツグン。生地にはコーティング技術が施されていて、汚れにくく、へたりにくいのも特徴です。手さげやショルダーバッグ、リュックなどは、10,000円から20,000円前後のものが多数。そのほか、より手軽に買えるポーチやペンケース、小銭入れなども製作・販売されています。
9. ぎおん天ぷら 天周
お昼は天丼、夜はコース料理が楽しめる天ぷらの専門店。ランチには平日でも行列ができるほど、人気のあるお店です。名物は10食限定の「天周風かき揚げ天丼(1,600円)」。小海老と野菜が入ったかき揚げ(小さく切った具材を衣でまとめて揚げたもの)は、丼から大きくはみだすほどのビッグサイズ!ザクザク食感の衣に、甘めのタレや山椒、抹茶塩などをつけて味わえます。また、穴子天ぷら3本入りの「穴子天丼(1,100円)」も看板メニューのひとつ。表面はサクサク、なかはしっとり、ふわっとした食感が楽しめます。いずれもボリュームたっぷりなので、大満足間違いなし!
10. ぎをん まんざら
舞妓さんや芸妓さんも行き交う祇園町・南側に位置するお店。町家を改装した店内は、京都らしい風情を残した和モダンな設えで、肩肘張らず料理とお酒を味わうことができます。カウンターには、日替わりで13種類ほどラインナップされるおばんざい(昔から京都の家庭でつくられてきたお総菜)の大鉢がズラリ。その日のおすすめを少しずつ盛りつけてくれる「おばんざい炊き合わせ(1,200円(税抜))」が人気です。そのほかメニューには、新鮮な京野菜を使用した創作京料理が多数。常時15種ほどそろう日本酒は、季節や日によって異なる京都の地酒も用意されています。英語メニューあり。
古くから門前町として栄え、江戸時代には京都の一大花街として発展した祇園。現在は京都らしい風情を味わえる代表的なエリアであると同時に、京都随一の繁華街としてもにぎわっています。町家を利用したカフェや歴史ある料亭なども多いので、京都に来た際にはぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
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