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京都通おすすめの逸品に出会えるショッピングストリート・寺町通散歩

無類の京都好きを自負する筆者は、これまでプライベートでも取材でもたくさん京都を訪れてきました。京都は観光地としても様々な魅力にあふれていますが、今回、訪日旅行客のみなさんにおすすめしたいのが寺町通でのショッピング。せっかく京都に訪れたからには「古都ならではの特別な品」を手に入れたい!でもどこで買ったらよいのかわからない…。という方には特にうってつけ。京都通の筆者が自信をもっておすすめできる逸品がたくさんそろっています。

2018.08.02
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寺町通の中でもぜひ訪れて欲しい二条~丸太町エリア

寺町通は京都の街中を南北に走る長い道で、いくつかのエリアに分けることができます。
アーケード商店街の寺町四条~寺町御池や御所の東側に位置し落ち着いた雰囲気の寺町丸太町~寺町今出川エリアも観光客にとって魅力的ですが、とびきりの京みやげを手に入れたい人におすすめなのが寺町御池~寺町丸太町エリア。
この約800mの間には、京都を代表する名店が集まっています。



実は、伝統が息づく街・京都では、「うちでは代々ここのもんをつこうてるから」と、「これはこの店で買う」と決めている人が多く、長きにわたって京都人に大切にされてきた店とモノは、京言葉でいう「ほんまにええもん」(本当に良いもの)ばかり。それが寺町通にたくさんあるんです。

今回は、筆者自身も好きでよく訪れるお店のなかでも、京の老舗の雰囲気を味わいながら「ほんまにええもん」をみつけられる4店を厳選してピックアップ。

それぞれのお店で筆者が特別に教えてもらったおすすめの品もご紹介します。

また、地元民の暮らしに溶け込み愛されている寺町通の寺社についても少しふれたいと思います。

種類豊富な和紙やオリジナルの紙製品■紙司 柿本


「紙司 柿本」は、1716年に竹屋として創業、1845年からは紙屋としての歴史を刻んできた店です。
ここでまずおすすめしたいのが菊判と呼ばれる630mm×930mmサイズの和紙。機械すきだと1枚100~300円前後、手すきであれば500~1,000円前後。種類豊富で選ぶのも楽しいですよ。


これって大判だからインテリアにも使えるし、ラッピングペーパーとして使えばプレゼントが簡単にグレードアップできちゃうお助けアイテムなんです。だから筆者はいつもつい何枚も買ってしまいます。

店内は広くゆったりとしたレイアウトで、色とりどりの和紙や紙製のしゃれた小物を落ち着いて選ぶことができるのもうれしいポイント。

そして、下の写真は地元民が「普段使いの和紙」として重宝している、端紙(はしがみ)といういわばアウトレットの紙。ブックカバーなどにも使いやすい小サイズで1枚50~150円とお買い得です。


お店で教えてもらったおすすめの紙製品は、京都らしい雅やかな柄のカード、レターペーパーセットなど。こういうのって自分も使ってみたいし、おみやげにしても喜ばれると思います。


手染め茶花グリーティングカード 各540円(税込)


手染め便箋(桜) 2,700円(税込)

少し変わったところでは、紙の食器などもあり、紙の多様性と可能性に驚かされることでしょう。


■紙司 柿本
住所:京都府京都市中京区寺町通二条上ル
営業時間:10:00 am~5:30 pm
定休日:日祝日

薫り高く味わい深い、京都が誇る銘茶■一保堂


茶どころ宇治があり、茶道も盛んな京都は茶のクオリティが高い街。
その京都に本店を構える日本茶専門店「一保堂茶舗」の創業は今から約300年前の1717年です。

「一保堂」のお茶自体は日本各地のデパートなどで手に入れることができますが、いかにも京の老舗らしい風格ある本店でお茶を買うのは特別な気分になれることまちがいなし。筆者も茶の香りに包まれる本店でのひとときが大好きです。

普段使いの京番茶から茶事に重用される最高級の抹茶までさまざまな日本茶を扱っているので、「誰と、どんな時に、どんな風に飲みたいのか」「どんな人に贈りたいのか」などをスタッフに伝えて、ぴったりのお茶を選んでもらうこともできます。


(写真 一保堂提供)

黄色いラベルが印象的な缶入り煎茶は1,620円~。しっかりした風味で筆者のお気に入りでもある銘柄「嘉木」は小缶(108g)が3,240円です。手軽に日本茶を楽しみたい時や日本茶初心者へのプレゼントにはティーバッグの詰め合わせもいいですね。


そして特筆すべきはこちら、「はじめの一保堂」5,400円。茶筌、茶杓、茶碗、抹茶、栞(点て方と道具の扱い方を日/英併記)、和ふきんのセットで、お湯さえわかせば抹茶が楽しめるスターターキットです。
筆者もこれを海外の友人に贈ったことがありますが、とても喜ばれました。

また、寺町通の本店にはお茶を自分で淹れて味わうことができる「喫茶室 嘉木」やお茶についてのレクチャーが行われるスペースも併設されているので、ここで日本茶や茶の文化について知ることができるのも楽しみ。
ちなみに「喫茶室 嘉木」は人気が高いので、訪れるならできるだけ早い時間にどうぞ。


(写真 一保堂提供)


(写真 一保堂提供)


■一保堂茶舗
住所:京都府京都市中京区寺町通二条上ル
TEL:075-211-3421
営業時間:9:00 am~6:00 pm 喫茶は10:00 am~
無休(年末年始を除く)

凜とした美しさと機能性を併せ持つ金属工芸品■清課堂


江戸時代後期の1838年に錫師(すずし)として創業した「清課堂」は、自分へのごほうびや大切な人へのプレゼントを選ぶ時にぜひおすすめしたい老舗です。

ショーケースには錫や銅、銀などの金属を用いた多種多様の工芸品が並んでいて、まるでギャラリーのよう。
伝統の技でひとつひとつ作られる製品は、使いこむうちにより趣が深まり、親から子へ、子から孫へと受け継いでいける逸品ぞろいです。

金属工芸品だけに高価な品も多いですが、日本酒以外にも使いたいぐい呑み、安らぎのひとときに寄り添う香立、外国人愛好家も多い根付けなどの小物なら手頃なお値段で手に入れられるものもありますよ!


(写真 清課堂提供)

錫 足付ぐいのみ 各5,400円


(写真 清課堂提供)

銀 香立 ガラスの池 12,960円


(写真 清課堂提供)

錫蓋茶入(すずぶたちゃいれ) 鳥獣戯画 17,280円 磁器は清課堂監修のもと製作された京焼

「清課堂」では、店舗奥で金属工芸に関連する作家の展覧会が行われることもあるので要チェック。もし訪れた日に開催されていたらぜひ観覧しましょう。
蔵、茶室、和室を使って作品が展示されるので伝統的な京都の商家の造りも体験できますよ。

実はこの記事を書くために訪れた時も女性作家の展覧会が行われていて、そこに展示してあったぐい呑みに一目惚れ。思わず購入してしまいました。こんな「一期一会」があるのもこの店の魅力です。

■清課堂
住所:京都府京都市中京区寺町通二条下ル妙満寺前町462
TEL:075-231-3661
営業時間:10:00 am~6:00 pm
無休(年末年始を除く)

熟達の職人が伝統製法で手作りする京筆■龍枝堂


創業は1781年以前という筆の専門店「龍枝堂」では、京都の職人が熟練の技を駆使して作りあげる京筆を購入することができます。

逸品に出会えることはもちろん、日本の筆の素晴らしさを体感できる場所としてもここはおすすめ。


京筆を買えるのはこの店だけなので、書道家など遠方からわざわざ尋ねてくる人も多いんです。

筆について知りたいことがあれば、九代目である現当主に尋ねてみてください。造詣の深さに感嘆させられることはもちろん、筆への熱い思いがぐいぐい伝わってきますよ。

「京筆の良さは書いてみれば誰にでもすぐにわかってもらえる」と、店内には試し書き用の筆も用意。最近では試し書きで京筆の使い心地に惚れ込み、大量に購入して帰ったアメリカ人画家もいたそうです。


種類や価格、さまざまな筆がそろっていますが、先代から受け継いだコレクション筆も限定販売していてこちらを目当てに訪れる人も多いとのこと。



外国人アーティストにも人気が高い上級クラスの筆には、一品ごとに簡単な英語の説明もつけられています。

ここは日本の筆の素晴らしさを体感できる貴重な場所。
普段は筆になじみがない人も、この店を訪れたらきっと日本の筆を使ってみたくなるはずです。

■龍枝堂
住所:京都府京都市中京区寺町通二条上ル要法寺前町717
TEL:075-252-4120
営業時間:9:00 am~6:00 pm(日・祝日は10:00 am~)
無休(大晦日・元旦除く)

寺町通散策の途中には寺社にもぜひ立ち寄って■下御霊神社、革堂行願寺

通りがかりに気軽にお参りしていく地元の人たちに習って、ショッピングの合間に参拝してみませんか?

下御霊神社


昔から境内に湧く井戸水が美味なことでも知られ、遠方からわざわざもらいにくる人もいるほど。筆者も寺町通を訪れたらこの井戸水を飲んでいます。

そして下御霊神社の授与品(有料)でお気に入りは、「笑う狛犬(こまいぬ)」の絵馬や枕の下に置いて寝ると良い夢がみられるという摺り物「宝船」。
どんなものかは…参拝後に授与所を訪ねて確認してみてください。


住所:京都府京都市中京区寺町通丸太町下ル
TEL:075-231-3530
開門:6:00 am 閉門:8:00 pm
授与所・朱印:9:00 am~5:00 pm

革堂行願寺


西国観音霊場十九番札所の名刹(めいさつ)です。
あまり知られていませんが、京都の和菓子店 七條甘春堂には、革堂行願寺御用達菓子「京の季」があります。
春・秋の観光シーズンなどには革堂の境内で出張販売されることもあるんですよ。


革堂の提灯、ゆかりの鹿、季節の風物を描いた3枚入りで700円。ふやき煎餅は京都ではおなじみですが、初めて味わう人ならその軽やかさに驚くでしょう。

住所:京都市中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町
TEL:075-211-2770
拝観時間:8:00 am~5:00 pm

革堂行願寺

一見地味な場所に思える御池から丸太町にかけての寺町通ですが、歩いてみれば、歴史が息づく老舗や京都ならではの魅力に満ちたものがたくさんあって驚かされるはず。次に京都を訪れる時には、ぜひ寺町通を散歩して自分だけのお気に入りをみつけてください。寺町御池~寺町丸太町エリアへのアクセスは、地下鉄「京都市役所前」駅、市バス「京都市役所前」「河原町二条」「河原町丸太町」が便利です。

ライター紹介

鴨下はづき
食と旅を専門とするライター。取材で日本各地を頻繁に訪れ、土地の魅力をひきだした記事を書くことを信条としている。中でも得意なのは出身地の京都。京都ならではのしきたりや老舗にも詳しいため、伝統に培われた京都の魅力を国内外に紹介できればと考えている。

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

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Writer: 鴨下はづき

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