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歴史の息吹を感じる!福岡の名建築物巡り5選

古くから日本の玄関口として海外との交流が盛んだった福岡には、名建築がたくさんあります。今回は、19世紀~20世紀初頭に西洋建築の影響を受けて作られたレトロな建築をご紹介します。

2017.02.23

1. 旧門司三井倶楽部

日本初の総合商社「三井物産」門司支店の宿泊施設・社交クラブとして1921年に建設。ヨーロッパの伝統的木造建築工法ハーフティンバー様式で建てられた木造2階建の洋館は、各部屋にマントルピース(暖炉)が設置され、ドア枠や窓枠などの内装はアールデコ調の飾りがあしらわれたモダンな造りになっています。1922年、世界的に有名な物理学者アインシュタイン博士が講演旅行で来日した際に、こちらに宿泊したことでも知られています。実際に博士が宿泊した部屋は「アインシュタインメモリアルルーム」として当時のまま再現されているので、ぜひ見学してくださいね。

1. 旧門司三井倶楽部

2. 福岡市文学館

旧日本生命株式会社九州支店として1909年に竣工。設計を担当したのは東京駅駅舎の設計で有名な辰野金吾です。赤煉瓦と白い花崗岩の外壁、ドームに銅板葺きの屋根など、随所に19世紀末のイギリスで流行したクイーンアン様式の影響が感じられる建物の一部は、現在福岡市文学館として使用されており、福岡ゆかりの文学資料の収集・展示を行っています。19世紀ヨーロッパで流行していたアールヌーボーの影響がうかがえる内装も必見。階段装飾や鉄柵などの曲線美、各部屋のイメージに合わせた照明など細部までこだわった建築美をぜひご覧ください。


3. 北九州市旧大阪商船

19世紀後半、大陸貿易の拠点として栄えた門司港に建つこの建物は、八角形の塔屋と、オレンジ色の煉瓦と白い帯状のタイルのコントラストが特徴的。19世紀末にドイツ・オーストリアで興ったゼツェッシオン様式の影響を受けた建物外観の美しさは「港の美貌」と謳われたほどです。かつて大陸航路の待合室として使用されていた1階部分は現在、地域作家の作品を販売する「門司港デザインハウス」と北九州市出身のイラストレーターわたせせいぞうのギャラリー、2階部分は出光美術館の特別展示室になっています。海外渡航が容易ではなかった時代、外国へ旅立つ人々が希望に胸を膨らませたこの場所はぜひとも訪れたいですね。

4. 旧藏内(くらうち)邸

日本の近代産業を支えてきた炭鉱業で財をなした、福岡県の筑豊地方の炭鉱経営者、藏内次郎作の邸宅です。20世紀初頭、およそ7,200平方メートルの広大な敷地に建てられた建物は、延床面積1,250平方メートルの大規模近代和風住宅です。繊細な細工が施された欄間(採光や通風のために引き戸上部分などに設けられる、装飾を施した開口部)や、ふすまの引手、照明など細部に至るまでこだわった室内装飾は必見。大理石やタイル貼り、西洋の装飾革工芸を和紙で模した金唐革紙という貴重な壁紙など、随所に西洋的要素も取り入れられているのも注目です。邸内の至る所から眺めることができる庭園は、うっとりするほどの美しさ。時間が経つのも忘れてしまうほどですよ。


5. 旧福岡県公会堂貴賓館

天神公園の一角に佇むこの建物は、第13回九州沖縄八県連合共進会の開催に伴い、来賓接待のために建設され、1910年に竣工しました。貴賓館は、数少ない明治時代のフレンチルネッサンスを基調とする木造公共建築物として、国の重要文化財にも指定されています。正面中央の石柱玄関ポーチや、八角塔、ベランダなど優美な外観も見事ですが、部屋ごとに意匠を変えた室内装飾や、レリーフやタイル、当時使われていた調度品なども見ごたえたっぷり!贅沢な空間で素敵なひと時を過ごしたい方におすすめのスポットです。


いかがでしたか?今回は同時代に建築されながらも、様式の異なる5件の近代建築作品をご紹介しました。見比べてみると色々な発見があり、散策がより楽しくなりますよ。

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

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Writer: HITODE3

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